下がり天井と天井が低いとは違う!間取り図で見抜くポイント

下がり天井とは?
下がり天井とは、天井の一部分が下がっている状態のことをいいます。つまり、天井高が均一ではなく、一部分でも下がっていれば「下がり天井」となります。
またそのためか、天井の隅に梁がむき出しになっているものも「下がり天井」といいます。しかしマンションの場合によくみられる、キッチンの天井が低いなどといった場合には「下がり天井」とはいわず、単に「天井が低い」といった表現となります。
下がり天井は、実際に見れば一目瞭然ですが、不動産広告などにみられる間取りでは、その判別がしにくいのです。 間取り図を見て、下がり天井であると見抜くポイントを紹介していきます。
広告では「点線」で示している
間取り図では、下がり天井を「点線」で示しています。 たとえばマンションの間取り図を見たとしましょう。 キッチン部分に点線はないが、リビングルームには点線が示されていたとします。それはつまり、リビングルームは下がり天井であることを意味しています。
下がり天井の特徴として、先述したように梁がむき出しになっている状態などが挙げられます。マンションでは、大梁や小梁、排気ダクトの梁型が、リビングなどの居室を横切っている場合が少なくありません。
内観的に見苦しいのは言うまでもありませんが、天井からの照明によって陰になりやすいといった問題が考えられるので、注意が必要です。
またプラスして覚えておきたいことがあります。それは梁やダクトは**リフォーム時に移動することはできない、ということです。
間取りを変更するうえでも障害となるので、下がり天井のある物件は居住者への配慮に欠けているといえるでしょう。
しかし高級マンションでは、上記のような問題を心配する必要はありません。
なぜなら、天井板と上階住戸の床スラブとの間に梁やダクトを収めてしまうので、天井がフラットとなり、下がり天井ができないためです。
まとめ
最後に今回のポイントをまとめてみましょう。 下がり天井は、
・天井の一部分が下がっていることである
・間取り図では「点線」で示されている
・梁やダクトがむき出しになっている場合がある
・リフォーム時には、この梁やダクトを移動することはできない
・高級マンションでは、下がり天井の心配はいらない
マンションでの居住をご希望の方は、間取り図の「点線」に注意するようにしましょう.
