ガタが来るのは何年目?「築年数別リフォーム費用」のアップダウン

ガタが来るのは何年目?「築年数別リフォーム費用」のアップダウン

家は人と同じで年月を重ねるほど、イタみや不具合を起こします。時間の経過とともに、直さなければならない場所は増え、負担も大きくなっていきます。今、住んでいる家はもちろん、これから中古で物件を購入する場合などは建物の築年数をしっかりと把握し、今後どのようなリフォームが必要になるのか、その費用と内容を把握することが大切です。

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リフォームをする理由

リフォームはいろいろな理由があって行われます。壊れたものの修理、新しい設備への交換、建物の耐久性の向上、住みやすい間取りへの変更。売却に備えて資産価値を向上させるためにリフォームを行う人もいるかもしれません。一口にリフォームと言ってもその内容は多岐にわたり、それぞれの目的に合った工事業者や予算等があります。まずは、リフォームをする理由を整理するところから始めると良いでしょう。

築年数別、リフォームにかかる費用とその工事

まず初めに家の築年数別にリフォームにかかった費用について確認してみましょう。こちらはリフォームO-uccinoを利用してリフォームした方の情報をデータ化したものです。

築5年目までのリフォームはおよそ28万円。築6年~築10年以内でおよそ79万円です。そもそも築10年以内だとリフォームの数自体が少なく、リフォームO-uccinoへの問合せ数にしめる割合は13.1%ほどです(※築年数不明のものは除く)。

築11年~20年以内になるとリフォーム費用はぐんと上がり150万円を超えてきます。築21年~30年以内ではおよそ175万円です。詳しくは次章以降で説明しますが、工事内容に水周りが多くなり設備の交換による費用アップが現れている数値と言えるでしょう。

築30年以上になるとはじめてのリフォームを家全体で大掛かりに行うケースと、すでに一度リフォームした箇所の2回目のリフォームというケースがあります。工事費用の平均はおよそ236万円です。

築浅時はこだわりのリフォーム、築古では家全体を修繕

次に家の築年数別に、リフォームを行った箇所を見てみましょう。こちらもリフォームO-uccinoのデータによるものです。その建物が築何年かによって行われる工事に特徴が出てきます。

築1年から5年のリフォーム:造作工事等

築5年目までのグラフが他のものと明らかに違っていることがお分かりいただけると思います。これは工事の内容が修繕ではなく、新しく何かを付け足すような造作工事が多くあるためです。

具体的には「建売で購入した家の庭にフェンスを作る」「ベランダをウッドデッキ仕様に変更する工事」「リビングに壁面収納を造作したい」、というような工事です。交換を伴うリフォームでは、既存のものを解体する解体工事費や、廃棄物を処理する残材処分費などが発生しますが、新たに何かを付け足す工事ではそうした費用がかからないのでコストも抑えられます。

築6年から10年のリフォーム:水周り、室内の設備増設等

築6年~築10年以内以降のグラフは概ね同じような構成で、水周りが全体の40%程度、室内と室外が40~50%です。この築年帯で行われる工事は設備の増設(ビルトイン食洗機の設置、便座を温水洗浄機能付に変更など)や、中古購入にあわせた簡易な交換工事(洗面台の鏡交換など)が多いです。

築11年から20年のリフォーム:最新設備への交換等

水周りの設備の寿命がやってくる時期です。とはいえ、実際に使えない状態にまでなることはそれほど多くありません。この時期、水周りの設備を行う理由は使い勝手などの利便性を求めた積極的なリフォームが多くなります。そのほか、壁紙やフローリングの張替え、外壁や屋根の塗装工事もこの築年帯の間に行われることが多いです。

築21年から30年のリフォーム:老朽設備の交換等

築20年を超えると、設備に不具合が生じ、やむを得ず行われるリフォームが増えてきます。水漏れや故障などがあっても単純な修理では対応できず、設備そのものの交換が必要になる時期です。この築年帯の中古でまだ一度もリフォームをしていない家を購入したときは、入居前に設備をすべて取り換えるような工事が行われることも多いです。

築30年以上のリフォーム:家全体の大規模リフォーム

築30年を超えていたら、本来リフォームは2度目、3度目となっているのが望ましい姿なのですが、実際には修理でやり過ごし、どうにか持ちこたえている家も少なくありません。こうした家の場合、築30年を超えたタイミングで家全体に及ぶ大掛かりなリフォームが必要になります。工事の仕方にもよりますが、家の中の荷物をすべて別の場所に移したり、借り住まいを準備するなど、工事とは別のところでお金がかかるケースもあるので注意が必要です。

主要場所別リフォーム工事の内容

家の中の場所別にどんなリフォーム工事があるのか確認してみましょう。

水周り

水周りは台所、浴室、トイレ、洗面所のいずれかです。使用頻度が高く、水を使っていることから居室部分などと比べダメージが生じやすい場所です。

水周りのリフォームは、水トラブルへの対応、設備交換が代表的な工事です。水トラブルから派生して設備交換へ、という流れも少なくありません。システムキッチン、ユニットバスの交換では100万円単位の費用がかかります。急な出費としては高額なので、計画的な準備が必要です。

居室

居室のリフォームは多岐にわたります。フローリングや畳、壁紙の張替え、照明変更、建具の新調、新たな収納の取り付けや間取りの改変など、目的に応じた様々な工事が行われます。

中古で購入した場合は、荷物を入れた後の工事は大変なので、入居前にリフォームを終えておくことが好ましいです。

外壁・屋根

必要性は高いけれど、忘れられがちなのが一戸建ての外壁や屋根のリフォームです。これらは雨漏りが発生してからでは遅く、予防的なリフォームが求められますが、何年で行うものなのかそのタイミングが分かりづらく、結局何か問題が起きてから対処することになってしまいがちです。トラブル発生後のリフォームは工事が大規模になり費用もかかるうえ、それまで通りの生活を送ることが難しくなることもあります。

こうした場所では数10年に一度のリフォームではなく、7~8年くらいを目安にメンテナンスや定期チェックを行うことをお勧めします。近隣の会社で信頼できる会社を見つけておくと良いでしょう。

こまめなメンテナンスで老朽化を防ぐ。中古はリフォーム履歴を確認

築年数が古くなるほど工事が広範囲に及び、工事金額も大きくなるのは一見当たり前のようですが、より賢く家をケアしていく方法があります。それはメンテナンスリフォームをこまめに行なうことです。

顕著な例は一戸建ての外壁や屋根に関してです。外壁はモルタル、屋根はスレート材のよくある一戸建ての場合、外壁は塗装を10年ごとに、屋根は10年単位で点検・補修がひとつの目安となっています。

これらはメンテナンスリフォームと呼ばれるものですが、それを行なわずに放置したままでいると、ある日突然、雨漏りが発生する可能性があります。一度雨漏りが発生すると、外壁も屋根も塗装や部分的な補修では補うことができず、大掛かりな張替え工事が必要となります。

工事金額も跳ね上がりますし、仮住まいが必要になったらその引っ越し費用と住宅費用も発生し、思わぬ費用負担を一時に迫られることになります。メンテナンスリフォームを行なうことは、家の老朽化を防ぐとともに資金計画も立てやすいというメリットがあります。

中古住宅を購入する場合は、リフォーム履歴を確認するようにしましょう。どの箇所をいつリフォームしたのかが分かれば、次のリフォーム時期の目安も分かります。住宅設備などは取り扱い説明書もきちんと引き継ぐようにしましょう。メンテナンスを行なうときにメーカー名や品番が分からないと、余計な手間や時間がかかってしまいます。また、すでに製造をやめてしまっているメーカーの設備では、部品交換などができないなど、不便なことがあります。

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執筆
オウチーノニュース編集部

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