“鍛え抜かれた”最強の物件が大集合!お台場ラストの「間取り図ナイト」潜入レポート

“鍛え抜かれた”最強の物件が大集合!お台場ラストの「間取り図ナイト」潜入レポート

「間取り図ナイト」お酒を飲みながら、ひたすら間取り図を見てただ笑う……。
2007年から続く伝説のイベント「間取り図ナイト~お台場カルカル最後のヘンな間取り図祭り」が、11月6日(土)に東京カルチャーカルチャー(お台場/運営:ニフティ株式会社。以下、「カルカル」)にて開催された。

12月にカルカルが渋谷へ移転することもあり、お台場での開催が最後となる今回は、「鍛え抜かれ厳選された物件や新物件が続々登場」とのこと。「鍛え抜かれた物件」って……?

相撲の稽古場も貸し屋に!?
キケンなツリーハウスも登場した爆笑物件5選

まずは当日紹介された300を超える間取り図のなかから、筆者が特に心打たれた5つの物件を紹介する。

登壇者

横山シンスケさん
「東京カルチャーカルチャー」店長・チーフプロデューサー
横山シンスケ
森岡友樹さん
Webサイト「物件ファン」編集長であり、間取り図ナイトの主宰者
森岡友樹
大山顕さん
Webサイト「デイリーポータルZ」ライター、住宅都市整理公団総裁
大山顕

使用用途が限定され過ぎている物件

「間取り図ナイト」が集めている面白物件とはどういったものを示すのか。

イベントの序盤で「使用用途限定物件」として紹介されたのが上の写真。
左下にある円形のものは、ひょっとして……と、間取り図の段階ですでに笑えてくる。

実際に紹介された内観が、次の写真だ。

使用用途限定物件

▲やっぱりね

「これは『事務所物件』で出ている間取り図です。これ、事務所で貸すかぁ~」と森岡。

「打ち合わせしているとき、うっちゃりたい相手とかいると便利ですね」と大山が言い、さらに会場から笑いが起こる。

のっけからインパクトが強すぎる物件。筆者も大笑いしながら、これで2時間も体力が保てるのか?と不安になった瞬間だ。

「フリースペース」の意味に驚く物件

フリースペース

フリースペース間取り図には、意味の分からない言葉が使われているものも多い。上の写真も、そんな図面の一つである。

「Free Space」。
自由な場所?しかし、それをわざわざお風呂場に書く意味とは。

当たり前すぎて逆に分からない、と頭をひねっているところで出された内観写真が次のもの。

フリースペース

▲逆に納得

「えっ、コレどこ?本当にあるの?」と横山。
森岡いわく、「名古屋かなぁ。本当にあるんですよ。窓ガラスは一応、向こうからは見えないようにはなっているらしく……」「ウッソー!見えてるよ!」と、すかさず横山からツッコミが。

初めて内観に来た客なら間違いなく唖然とする光景だ。

「まぁでも、カーテン付ければ良いよね。良い部屋かと」と大山がフォローを入れる。
確かにそれも一つの案。ハダカを見られている!?というドキドキを味わってみるのも一興。
あるいは何の処置もせず、堂々と裸を外に晒すような気持ちで風呂に浸かってみれば、社会から解き放たれたような清々しさを得られるかもしれない。

間取り図にはない隠し扉がある物件

隠し扉がある物件

間取り図は、何も教えてくれないこともある。それを顕著に表しているのが上の写真。「実は隠し扉がついていて」と森岡。その隠し扉が、こちら。

隠し扉

隠し扉

会場から歓声が上がる。
「これ、映画『マルサの女』で出てくるやつですね」と大山。

奥に隠し物をするには持ってこいの物件だ。
また、知人・友人を呼び、「どうだ!」と見せつけるだけでも楽しんでもらえそう。

9.6帖の隠し部屋、棚から溢れた本を置くだけでも余るくらいの広さに何を飾るか。考えるだけでもワクワクする。

中空の物件

中空の物件

こちらの物件も「間取り図はまあまあ普通なんですけど」と森岡。

そろそろ慣れてきたので、何が出てきてもまあ驚くことはないと思っていたら、次の写真。

中空の物件

中空の物件

▲こんなの予想できるわけがない

驚いた。
いわゆるツリーハウスである。

「建物が中空なんです。ガケに立っているから、尚のこと怖いですよね。1階はカラオケルームだったような雰囲気です」と森岡。

こんな立地にあるカラオケルームなら、近所迷惑になることもない。たびたび声がやかましすぎると苦言を受ける筆者も、歌い放題で嬉しい。

カラオケルーム?

トイレ

さらに開放的なトイレはウォシュレット付きで、機能性も充分。「大人の秘密基地」として別荘に一つ、いかがだろうか。

広々としたルーフバルコニーつきの物件

ルーフバルコニーつきの物件

さて、最後は上の間取り図。
こちらがスライドに出される一つ前には、ルーフバルコニーがあるのに「使用不可」などと書いてあるものが紹介された。
「今度こそ使える。やったー!」というわけだが、次の写真を見ると……。

落ちないように!?

会場で、大きな驚きの声とともに自然と笑いが起きる。
小さいお子さまがいるご夫婦にとっては、恐怖すら覚える光景かもしれない。

ただ、「突き抜けていますよね。素晴らしい」と森岡。
安全にさえ気を付ければ、晴れた夜には中央に寝転がり、満点の星空が見放題。意外とロマンチックで、カップルにはおすすめかもしれない。

鉄オタおすすめ物件って?来場客が描いた面白物件、3選

イベント開始の1時間前から、来場客にも、いま自分が住んでいる部屋やかつての住居など、好きな間取り図を描いてもらう時間が設けられた。
ステージ上で登壇者から読まれたもののうち、3つを厳選して紹介しよう。

鉄道オタクにおすすめの物件

鉄道オタクにおすすめの物件

こちらは「鉄オタにおすすめ」として紹介された間取り図。以下、住んでいる女性からの話である。

「大家さんから『人が入ってもすぐ出て行ってしまうんですけど、とっても良い物件なんですよね』と涙目で推されてしまって。鉄道自体も好きなので、即決でした。ただ、朝4時ぐらいから警笛を鳴らす音が聞こえたり、夜中1時半くらいまで、車両が入っていく音も結構うるさくて。あとベランダに物を干してると、車両の鉄粉がめちゃめちゃ飛んできます。白い服も茶色くなるレベルです」

鉄粉が多いのは、車両の入れ替えを頻繁にやっており、新幹線や宇都宮線と高崎線の線路も近く、たくさんの車両が走ることも原因だそう。

毎週誰かが引っ越してきて、出ていってはまた入って、を繰り返していると言う。

「鉄オタにとっては、鉄道由来の鉄粉を見られるなんて素晴らしいですよね」と大山。
「呼吸しているだけで鉄分が摂れますね」と、女性も笑って答えた。

鉄道への愛があれば許されるのだろう。愛のチカラってすごい。

「〇〇の圧迫」がある物件

「〇〇の圧迫」がある物件

続いて、壁の薄い集合住宅あるある問題。

「ギシギシ音はまだしも、ピロートークまで!?すごくないですか」と驚く森岡。
一方、大山は「矢印が『ピロートークの圧迫』を示しているのが良いですね」と妙なところに関心を示す。

「いっそ、このお隣のカップルも会場に来ていたら面白い」と、森岡の一言に会場中から笑いが。日々のストレスもこうしたイベントでネタに昇華できるのは素晴らしい。

住人の男性には、ぜひ早くにパートナーを見つけ、お隣への「幸せな仕返し」をしてもらいたいところだ。

祖母が池でおぼれた物件

祖母が池でおぼれた物件

最後は、「一つの家に二つ住所があった」という珍しい物件。

実家の間取り図だと語る描き手の女性の話では、図面で省略している先に、L字になって伸びる細長い廊下があったとのこと。
「〇丁目□-△」の、△の部分が2種類あり、どちらの住所で手紙を書いても同じポストに届くため、とくに使い分けはしていなかったと言う。

それよりも登壇者らの注目が集まったのは、「鯉を飼っている池に、祖母が落ちておぼれた。ちゃんと助けました」という情報。
「間取り図って、いろいろエピソードを書きたくなるんだよね」と、大山も関心を示していた。

「池のそばに勝手口に通じている近道があって、夜中にそこを歩いていたら、落ちてしまったようです。私も部屋で寝ていたときに、祖母の『助けて!』の声に起こされて、びっくりしました。水深1.5mくらいです」と、女性。

爆笑の間取り図

▲イベント内で取り上げられなかったもののなかにも、爆笑の間取り図がいっぱい!

他にも、「母親が子どものころに住んでいた少年院の官舎」や、「TBS『王様のブランチ』で紹介された物件」、「建設中に建設会社が倒産して未完成のままの物件」など、イベント本編で紹介されたものにも負けない驚きの物件が多数。実際に住んでいたなど、思い入れのある人が描いた間取り図なだけあって、その魅力も数倍高められているように感じた。

おわりに

「間取り図ナイト」内では、間取り図紹介のほか、マンションをPRするためのキャッチコピーや宣伝の文章について分析する「マンションポエム」のコーナーもあった。こちらでは大山顕が主役を務める。

マンションポエム

▲例えば、こんなの

独特な言葉の置き換えやルビの振り方など、一つの文学(=ポエム)と呼べるほど様式づくられた世界を披露。間取り図に劣らず、爆笑のコピーや文章も満載で、「間取り図ナイト」のオマケにしておくにはもったいない。一つのイベントとしてスピンオフできそうな濃い内容だった。

「間取り図ナイト」は現在47都道府県のツアーを続けており、12月には金沢と福井での開催が予定されている。詳しい日程はFacebookページにて紹介されているので、知りたい方はぜひ「いいね!」をしておこう。

最後に、「間取り図ナイト」主宰・森岡友樹からのメッセージをお送りする。

登壇者の森岡友樹(左)と、大山顕(右)

▲登壇者の森岡友樹さん(左)と、大山顕さん(右)

森岡友樹さん

実は風邪気味で、テンションを抑え気味で話していましたが、皆さんに楽しんでいただけて良かったです。今回は700枚ぐらいスライドを用意していたのに、372枚までしか紹介できていません。次回、どこかで公開できればと思います。
不動産選びは、常識にとらわれず、もっと自由であって良いと思います。自分が間取り図から思い描いた想像と違う物件だったから、イコール「悪い物件」というわけではありません。予想を裏切られるかもしれない部分も含めて、「間取り図」を楽しんでください。

編集後記

「間取り図ナイト」の名前だけは耳にしながら、イベント参加は今回が初だった筆者。間取り図だけでは何も分からない。その行間を読んで想像したり、現物の写真と照らし合わせたりすることは、推理小説を読み解くような面白さがあった。9年も続いていながら、その魅力を初めて知ることになるとは、もっと早く知っておけばと悔しい限りだ。今回、お台場での開催が最後というだけではなく、全国ツアー自体も「最終回」とのこと。まだ「間取り図ナイト」を知らなかった地方の方にも、この記事から少しでも興味を持っていただけたらと思う。そして近くで開催されるのは、おそらく最初で最後のチャンス。ぜひともご参加を!
(取材/平原学)

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オウチーノニュース編集部

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