人に優しい住空間 今こそ見直したい和室の魅力

人に優しい住空間 今こそ見直したい和室の魅力

日本の伝統的建築物の居室となる和室。襖による可動式間仕切りによって、部屋を広く使ったり個室として利用したりと、外国ではあまり見ることのない多様性を発揮しています。現代ではカラフルな畳を使った個性的な和室も登場しています。今、再認識されている和室の用途と魅力について紹介します。

3拍子揃った和室の魅力とは

純和風の日本家屋には、縁側があり障子を通して日差しが穏やかに和室を照らすという風景がありました。障子越しに見る庭の風景や屋根の瓦をたたく雨音に風情を漂わせながら風が通り抜ける心地よい空間、それが和室の良さでもあります。近代化が進んだ現代では、マンションに代表される鉄筋コンクリートの建物が増え、和室を配置した間取りが数少なくなり、なかには洋室ばかりの部屋を設計した間取りもみかけるようになりました。それでも、旅行先の旅館で和室に通されると何故か気分が「ほっ」と和らぎ安心感に包まれるのも事実。やはり日本人にとって和室は、切り離せないものなのかもしれません。

和室の魅力について、寒い冬にみんなでこたつを囲んで鍋をしたあとも、そのままごろんと寝てしまえるので便利でいいとか、お客様が来ても座布団を出せば客間になり、布団を敷けば就寝室として使え多目的用途が可能なことをあげる人がも多いのも特長です。なかでも、お子さんに関する意見もあり、敷物をしたフローリングの上に乳幼児を寝かせるのは抵抗があるけれど、畳の上ならそのままでも寝かせられる、子どもが転んでも畳がクッションのように吸収してくれそうといった意見もあります。みんながリラックスできる、機能的で多様性がある、安心して子どもを遊ばせられる、というこの3つの感想が目立っていました。

和室に施された工夫と進化する畳

和室といえば、床の間や欄間、襖、障子、畳を連想しますが、それぞれどのような役割があるのかご存じですか。
天井と鴨居の間に設けられた欄間は、装飾以外にも通風、採光という目的があります。また、障子は締め切った部屋でも間接的に光りを取り入れる枠割りがあり、襖は取り外しができる部屋の間仕切りとして、自由に部屋の大きさを変えることができます。掛け軸を飾ったり花を生けたり、季節のしつらえをその小さな空間で表現する床の間は、あるのとないのとでは雰囲気が違ってきます。お子さんのいるご家庭では、お雛祭りや五月人形など床の間に飾ると、空間がグッと締まります。畳は、断熱性、吸湿性、吸音性に優れイグサから作られる畳の香りには、鎮静効果があるといわれています。

畳については、洋風の部屋にもあわせられるものが販売され、ブラウンやグリーン、ピンクといった色が選べるカラー畳をはじめ、イグサにアレルギーを持つ人のために和紙で造られた畳などバラエティ豊かな品が誕生しています。純和風とは違った個性あるお洒落な和室に注目が集まり、新しい感覚の空間として見直されはじめています。これからこの和室がどこまで進化していくのか、とても楽しみです。

この記事に関するキーワード

連載記事

カテゴリから記事を探す

不動産サービス