注文住宅を選ぶきっかけって?

注文住宅を選ぶきっかけって?

自分の好きな間取り、好みのデザインに出来る代わりに、既存住宅と比べると費用が割高になりがちな、注文住宅。それでも、注文住宅を敢えて選んだ、その理由は?既存住宅から注文住宅を検討し始めたきっかけは?選択肢のひとつにすぎない注文住宅が敢えて選ばれる理由を探ってみます。

注文住宅を選ぶ理由は「信頼感」?

建売住宅など、すでに家が建てられている土地ごと購入する既存住宅ではなく、更地の土地に、自分の希望通りに間取りとデザインを考えて建てるのが、注文住宅。設計も施工も、使用する建材から玄関のドアの仕様に至るまで、自分好みに仕立てられる反面、費用は建売・中古住宅より割高になってしまいがちです。ということは注文住宅を選ぶ人は、住まいにコダワリがある高収入な人ばかりなのでしょうか?

国土交通省では毎年、住宅の購入動向についてアンケート形式で「住宅市場動向調査」を行っています。平成27年3月末に公開された最新の調査結果では、注文住宅と中古住宅のそれぞれについて、どんな理由で選んでいるのかの調査結果をグラフで表示しています。 その中にある「注文住宅取得世帯」の「住宅の選択理由」として挙げられた項目の1位は「信頼できる住宅メーカーだったから」。また、「設備等に関する選択基準」では、注文住宅を購入した世帯は「高気密・高断熱住宅だから」を1位に挙げています。中古住宅を選んだ理由が「価格が適切だったから」、建売住宅(分譲住宅)の選択基準が「間取り・部屋数が適切だから」であるのとは明らかに違います。

その後にある「中古住宅にしなかった理由」で、分譲住宅を購入した人が「リフォーム費用などで割高になる」を多く挙げているのに対して、注文住宅購入世帯は「耐震性や断熱性など性能が低そう」を多く挙げていることからも、顕著な傾向です。

気になる世帯年収は、「400~600万円」がボリュームゾーン。中古住宅を購入した世帯も同じ「400~600万円」がボリュームゾーンですので、高収入だから割高な注文住宅を選ぶ、のではないことも見て取れます。建てられる際の信頼感と、建てられた後の性能および快適さが、注文住宅が選ばれる理由なのです。

きっかけは「子ども」と「親」

では、既存住宅から注文住宅に引っ越そうと思った「きっかけ」は何でしょう?これも、国土交通省の調査「住宅市場動向調査」に、そのヒントがあります。

「住み替え・建て替え前後の住宅の比較」という調査項目で、住み替え・建て替え前と後の住宅の延べ面積を比較していますが、住み替え・建て替え後のほうが全国平均で128平方mほど広くなっています。また、その後に続く「高齢者対応設備」の有無を聞く項目では、手すりやバリアフリー仕様など、高齢者が安心して住める設備を住み替え・建て替え前に整備している割合が高くなっています。これは、ある住宅建築会社が注文住宅の建築者、検討者を対象に実施したアンケート調査で、家づくりを検討したきっかけの上位に「子どもが成長した」「親の老後のことを考えた」が来ていることと、ほぼ合致します。

つまり、家族の状況が変化したため、それに合わせた住宅を造る必要が出てきたことが、注文住宅のきっかけ、ということになるのです。例えばバリアフリーの二世帯住宅にして親と同居したい、子どもが増えたから部屋も増やしたい、となったときに、注文住宅ならば費用はかかるものの十分に対応できます。「家族の将来の有り方を考えて」…一言で表現すれば、それが、注文住宅を選ぶ理由であり、きっかけなのです。

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