眠れる「空き家」の活用ビジネスは?事例を交えて紹介!

眠れる「空き家」の活用ビジネスは?事例を交えて紹介!

こんにちは、オウチーノニュース編集部です。

平成30年度の調査で、全国の空き家は846万戸にもなり、過去最高を記録しています。そんな、社会問題にもなっている空き家をどうにかするべく、現代では様々な空き家ビジネスや有効な活用方法が実施されています。
今回は、空き家の活用方法や事例などについて詳しく解説していきます。

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社会問題にもなっている、空き家事情

空き家は今、着実に増え続けています。空き家の増加は地方だけの問題ではありません。比較的人口が多い三大都市圏でも、空き家は増えており、行政の対応が追い付いていないのが現状です。

また、空き家は周囲の住民にとっても迷惑になるだけでなく、さまざまな問題も発生しています。

実はこれらの空き家ですが、今有効活用しようというビジネスがあり、注目を集めています。日本全国に広がる空き家問題を根本から解決できる空き家活用ビジネスには、どのようなメリット・デメリット・現状で抱える課題があるのでしょうか?

実際の活用事例などを紹介しながら、空き家活用ビジネスの展望について解説します。

空き家を放置しておくと何が起きるか?

空き家問題は、行政でも対応してますが全ての空き家に対処できているというわけではありません。そのため、何も手が付けられていない空き家は多数存在しています。しかし、放置された空き家には様々な問題が発生します。

  • 倒壊する危険がある
  • 景観が悪化する
  • 近隣住民に迷惑がかかる
  • 資産価値が下がる
  • 放火犯に狙われやすい

放置することで倒壊の危険や景観の悪化により、周辺の住民には迷惑となります。また、最も危険で避けたいのは放火です。

放置された空き家には、多数のゴミや枯れ草などが散乱していることが多く見受けられます。家に誰もいない、燃えやすい物が多数ある空き家は放火犯の格好の餌食になってしまいます。

空き家活用促進!自治体の補助金制度

空き家を再生し、起業などのビジネスチャンスを支援しようと、一部の自治体では補助金制度を設けてます。その中からいくつかの事例を紹介していきます。

川口市空家利活用補助金

埼玉県の川口市では、空き家活用時の工事の一部の金額を事業を3年以上継続した場合にのみ補助しています。事業継続が3年以上であれば、上限50万円、10年以上であれば上限100万円の補助金をもらうことが可能です。

▶川口市空家利活用補助金の詳細はこちら

室蘭市空家活用促進助成金

北海道の室蘭市では、対象工事費用の2分の1、最大50万円を助成してくれます。解体後に居住、駐車場、田畑、店舗、事務所として利用することが条件の一つになっています。そのため、解体して新築を立てることも可能なのです。

▶室蘭市空家活用促進助成金の詳細はこちら

地域おこしにも繋がる!空き家バンク

行政で取り組んでいる空き家問題の一つとして、空き家バンクというものがあります。空き家バンクとは、Web上で物件の借り手や買い手を探すことができるマッチングサービスです。
この試みにより、不動産情報ネットワークが乏しかった地方や山村にある空き家も徐々に登録され、全国規模で空き家物件の情報が確認することができます。

空き家を活用するメリットデメリット

様々な空き家問題があることを紹介してきました。しかし、この問題を解決すべく行政だけでなく様々な企業が有効的な活用方法を生み出しています。
では、具体的にどのような空き家の活用方法があるか、それぞれの活用にはメリットがあるのかなどを解説していきます。

具体的な空き家の活用方法とは?

空き家を活用する方法はさまざまです。下記に具体的な事例をあげていき、メリット・デメリットを紹介していきます。空き家再生・活用事業には、多くのビジネスチャンスがあるかもしれません。

  • リフォームして賃貸居住にする
  • 家具を配置して民泊として活用する
  • 古民家カフェやレストランとして活用する
  • シェアオフィスとして活用する

リフォームし賃貸住居にする

一つ目は、リフォームし賃貸住居にすることです。 リフォームは、傷みが激しい水回りや使用頻度が多いフローリングなどを中心に行います。リフォームすることで住居内が新しく生まれ変わり、居住性が高まります。

さらに、インターネット環境などを整えることで住環境などが良くなり、若い世帯の人にも受け入れられます。このように貸し手の幅が広がることで、家賃を高めに設定することも可能です。また、空き家の一戸建てはシェアハウスとして活用する方法もあります。

メリットとデメリット

リフォームのメリットは、住居内が新しく生まれ変わり居住性が高まることです。これにより家賃を高めに設定できます。 一方でデメリットは、リフォームにて投資した費用を回収するのに時間が掛かることです。

家具を配置して民泊として活用する

二つ目は、民泊として活用することです。 民泊を経営するには、室内のリフォームの他にベッドやソファーなどの家具の配置、宿帳や民泊使用による注意喚起を利用者に行う必要があります。なお、民泊として営業できるのは年間180日以内となっています。

メリットとデメリット

民泊のメリットは、稼働率が高ければ賃貸よりも表面利回りが良くなることです。 一方デメリットは、初期費用が掛かること、利用者のモラルに委ねることになるので使い方によっては近隣よりクレームが入ることがあります。

古民家カフェやレストランとして活用する

三つ目は、古民家カフェやレストランとして活用することです。最近は、住宅街の中の隠れたカフェやレストランにお洒落感が増し、各地に増えています。

メリットとデメリット

古民家カフェやレストランとして活用することもメリットは、地域のコミュニケーションツールとして、また地産地消ができることなどから地域活性化に繋がることです。さらに、お店が流行れば観光客など遠方から出向く人も増え、地域経済が潤うこともあります。 一方でデメリットは、カフェやレストランとしてオープンするために初期費用が掛かることや、お店が認知されるまで経営が厳しい可能性があります。また、経営が軌道に乗ると人が集まり過ぎてしまい、近隣からクレームが入ることがあります。

シェアオフィスとして活用する

四つ目は、シェアオフィスとして活用することです。 シェアオフィスは、室内に机とテーブル、インターネット回線を引けば開設できます。最近では、企業のリモート化が進み、自宅で仕事をする人が増えました。しかし、自宅にいる家族に迷惑を掛けたくないからと、このようなシェアオフィスを利用する人が増えています。

メリットとデメリット

シェアオフィスのメリットは、初期費用をあまり掛けずに開設できることです。机と椅子とネット回線の整備をし、住居内のリフォームはトイレや洗面など一部で問題ないでしょう。 デメリットは、ネットワークセキュリテイが甘くなってしまうことや情報漏洩がしやすい環境であるため、企業が秘密裏にしている情報を扱うことができず利用者が限られてしまうことです。よって、収支が想定を下回る可能性が高いことがあります。

空き家ビジネスの事例を紹介

今、社会問題になっている空き家ですが、それを有効活用しようと様々な空き家ビジネスが行われています。シェアハウスや民泊など居住をメインにしたものばかりではなく、おしゃれなカフェなどの空き家ビジネスの事例を紹介します。

シェアハウスなどの賃貸

びわの木テラスの事例

手掛けた人:関東学院大学の学生たち
きっかけ:卒業検定に空き家問題を取り上げたこと

学生寮もある追浜に空き家が多いことを知り、自分たちでリノベーションして、学生たちが利用できるシェハウスを作ることになったのです。
2015年には「びわの木テラス」というシェアハウスが完成しました。その後もプロジェクト活動は続き、現在では3棟もの空き家がシェアハウスとして活用されています。

流行りの民泊として活用する

SJヴィオラ蒲田Aの事例

手掛けた人:個人オーナー
きっかけ:モデルルームとして改築されたこと

築65年の戸建て住宅を改築して作られた民泊施設で、特区民泊の特定認定を取得した第一号物件です。最初は、モデルルームとして改築されましたが、事業者が民泊施設として利用したいと物件を貸借したようです。

カフェやシェアオフィス

FINE TIME COFFEE ROASTERSの事例

手掛けた人:株式会社リビタ
きっかけ:会社を辞めてカフェを開店したいというオーナーからの相談

築52年の木造2階建て、東京都世田谷区の小田急線経堂駅前にあった空き家をリノベーションし、おしゃれなカフェとして活用されています。

オフィスキャンプ東吉野村の事例

手掛けた人:管理人の坂本さん
きっかけ:管理人である坂本さんの東吉野村への移住。地域のコミュニティへの誘い。解体寸前の建物との出会い。

シェアオフィスは奈良県の東吉野村にあります。オープン以来年間1,000人以上が来訪していて、移住する人も増えているそうです。

空き家を使わない活用方法

カフェやシェアハウスなどは、空き家自体を利用したものでした。しかし、他にも売却や更地にして土地のみを使う活用方法もあります。

空き家を売却する方法と注意点

空き家の売却に対して、特別控除の特例が平成28年に施行されています。空き家となった親族の家を相続した場合には、早く売却するのがおすすめです。
空き家となり、年月が建てば建物は老朽化します。そうなると資産価値が下がり、買い手がつかなくなるので売却する際には時期に注意した方が良いでしょう。

解体して更地に。土地を活用する方法

空き家は解体し、土地のみを利用する場合新たに建物を建築し活用するか、駐車場として利用するかなどの活用方法が挙げられます。

駐車場は初期費用だけでなく、収益性も低いです。運営までかかるコストを気にしないのであれば、利益が大きい新築物件への活用が良いでしょう。

空き家再生・活用ビジネスの課題

空き家再生・活用ビジネスには多くのビジネスチャンスがある反面、まだ多くの課題が残されています。これら、空き家再生・活用ビジネスの課題について解説していきます。

  • 仕入れ値が安い反面質の悪い物件が多い
  • 地域経済の衰退
  • 借り手、買い手が少ない

仕入れ値が安い反面質の悪い物件が多い

まず、空き家は仕入れ値は安い反面質の悪い物件が多いことです。 空き家は長年放置されているケースが多くあります。また、日本固有の高温多湿で雨の多い気候は、木造住宅の傷みを早めます。よって、空き家で再生しようにも多額の費用が掛かるケースが多いのです。

地域経済の衰退

次に、地域経済の衰退です。 空き家は田舎と言われる立地に多くあり、公共交通機関が乏しくメインの移動手段がマイカーという地域は珍しくありません。このような田舎立地では、そもそも人口が少なくなっていることから地域経済は衰退の一途を辿っています。

よって、地域の人を対象としただけでは活用しきれず、空き家再生ビジネスは成功しない可能性が高くなります。対策としては、車でもアクセスできるように駐車場を設置することや、インターネットを用いて幅広く認知してもらうことが必要です。

借り手、買い手が少ない

最後は、借りて買い手が少ないことです。
日本は依然として住宅は、新築若しくは築浅物件を好む傾向があります。よって、築年数が経過した住宅は、リフォームし綺麗な状態になっていたとしても需要が少なく、借り手や買い手が少ないことがあります。

さらに、田舎立地であれば公共交通機関や周辺に生活に必要な施設が乏しいことがあり、借り手や買い手探しには苦労するケースが多いようです。これにより、空き家を再生しても活用しきれない可能性があります。

空き家の有効活用で社会問題を解決

人口の減少により、今後も空き家は増加すると予想されています。空き家ビジネスを今以上に多くの人が利用すれば社会問題も解消されていくでしょう。

しかし、空き家の活用時にはコスト面や収益面など考慮する必要があります。その土地にある空き家を有効活用できるよう、しっかりと調査してから活用すれば良いビジネスが生まれるかもしれませんのでご参考にしていただければと思います。

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執筆
オウチーノニュース編集部

マイホーム購入のダンドリ、不動産売却にかかる費用、賃貸物件の探し方など、住まいの基礎知識から契約、税金といった専門的な内容までわかりやすく解説。宅地建物取引士や司法書士、税理士、FPなどの不動産・お金の専門家が、監修・執筆した記事を配信しています。
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