「無担保住宅ローン」って何?メリット・デメリットをよくあるローンと比較してみた

「無担保住宅ローン」って何?メリット・デメリットをよくあるローンと比較してみた

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの鈴木です。

住宅ローンと名のつくローンはすべて土地や建物を担保として差し出さなければならないイメージがあります。でも、なかには担保と取らない住宅ローンもあるんです。担保のありなしで商品がどう変わるのか。詳しく見てみましょう。

無担保住宅ローンとは

無担保住宅ローンとは、その名のとおり担保なしで住宅費用を貸し出しているローンのことです。

一方で担保ありの住宅用ローンは有担保住宅ローンといいます。一般の住宅ローンはほとんどが有担保ローンです。そのためわざわざ有担保住宅ローンという言い方をしていません。有担保住宅ローンで担保となるのは融資対象物件です。担保の証しとして金融機関に抵当権が設定されます。

無担保住宅ローンは担保がないので、抵当権を設定することがありません。

では、無担保住宅ローンがどんな商品なのか、いくつかの項目で確認してみましょう。

無担保ローンの特徴

資金使途

無担保住宅ローンは住宅関連で利用するお金に対して融資するものです。新築や購入、リフォームなどが含まれます。空き家の解体が対象となる商品もあります。多くの商品でセカンドハウスや別荘も対象にしています。有担保住宅ローンに比べて資金使途が幅広く認められるのが特徴です。

借入限度額

借入できる上限の額は1,000万円くらいの商品が多く、一部金融機関で2,000万円まで取り扱っているところがあります。有担保住宅ローンは8,000万円、1億円といった借入限度額が珍しくありませんので、かなり差があることがわかります。

金利タイプ

変動金利が中心になりますが、金融機関によっては固定金利の商品を用意していることもあります。

返済期間

返済期間は商品によってかなりばらつきがありますが、長くても20年~25年です。有担保住宅ローンがおおむね35年を最長の返済期間として設定しているので、それと比べると短くなっています。

返済方法

元利均等返済が中心になりますが、金融機関によっては元金均等返済に対応していることもあります。

繰上返済手数料

金融機関、商品によってバラバラですが、繰上返済手数料がかかるケースも少なくありません。

団体信用生命保険

加入が義務付けられていて、その保険料は金融機関が負担するケースが一般的です。加入不要や、加入時は金利に保険料を上乗せする商品もあります。

無担保住宅ローンは、どんな人におすすめ?

有担保住宅ローンと変わらないところもあれば、無担保住宅ローンならではの特徴も垣間見れました。

では無担保住宅ローンはどんな人が利用するとよいのでしょうか。

有担保ローンでは借り入れができない、セカンドハウスやリフォーム、解体などにかかる費用に対して、無担保住宅ローンの利用が適している点は第一に挙げられます。

また、何らかの理由で抵当権をつけたくない人や、借入中の住宅ローンの借り換え用に無担保住宅ローンを利用して、抵当権をすぐにでも外したいという人のニーズにも有用です。

無担保住宅ローンのメリット・デメリット

ここからはより具体的なものとして、無担保住宅ローンをメリットとデメリットに分けてみてみましょう。

メリット

  • 資金の使いみちが幅広い
  • 抵当権を設定しなくてよい
  • 審査から融資までの期間が短い
  • 担保価値の不足で借り換えができないときに使える

最初の2つはすでに説明したとおりです。抵当権を設定しない、ということは抵当権設定に関連する費用もかかりません。有担保住宅ローンを利用すると抵当権設定の登録免許税が「借入額×0.4%(軽減税率適用の場合は0.1%)」、司法書士への報酬費用が「5万円~10万円」くらいかかります。無担保住宅ローンではその費用がかかりません。

審査から融資までの期間が短いのは、担保評価をする時間がいらないからです。一刻も早い修繕が必要でその費用の融資を受けたい、といったケースでは審査期間が短い点はメリットです。

また、現在の住宅ローンの金利が高く借り換えをしたいけれど、担保価値が借入額に対して不足し借り換えができずに高い金利のままで借り続けているという人には、無担保住宅ローンがメリットとなることもあります。

デメリット

  • 金利が高い
  • 借入期間が短い
  • 借入可能額の上限が少ない

借入期間と借入可能額の上限については、「無担保住宅ローンの特徴」のところでも説明しましたが、具体的に解説していきます。

借入期間が短くなると、同じ金額を借りた場合でも毎月負担する返済額は借入期間が長い場合よりも重くなります。

●借入期間10年と20年の場合の比較

借入期間10年 借入期間20年
借入額 1000万円 1000万円
金利 2.5% 2.5%
返済方法 元利均等 元利均等
毎月返済額 94,269円 52,990円

また、借入可能額の上限が少ないので、新築や注文住宅の場合だと必要な借入額に達しないという問題もでてきます。

●金利2.5%と1.5%の場合の比較

金利についても確認しておきましょう。無担保住宅ローンの金利は有担保住宅ローンの金利と比べ1%~高くなっている商品が多いです。今度は金利1%の差で毎月返済額を比べてみましょう。金利以外の設定はすべて同じにしています。

金利2.5% 金利1.5%
借入期間 10年 10年
借入額 1000万円 1000万円
返済方法 元利均等 元利均等
毎月返済額 94,269円 89,791円

金利が高くなるのは無担保住宅ローンの特徴でもあり、有担保住宅ローンと比べたときの最大のデメリットと言えるでしょう。

このデメリットをふまえても、無担保住宅ローンを利用する価値があるかどうかが、見極めどころかもしれません。

鈴木玲
FP・住宅ローンアドバイザー

こんにちは。2級ファイナンシャルプランナーの鈴木です。

住宅関連の雑誌編集者を4年間、Webディレクターを10年間経験したのち、個人事業主として独立。独立によって様々な金融問題に直面し、ファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。

税金や保険、資産運用など誰にも関係するけど、まとまった勉強の時間が取れない人に、要点をまとめて、わかりやすく情報を提供していくことを心掛けて活動しています。

社会保険の独学勉強法ほか

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