2023年終了の「ジュニアNISA」のメリット・注意点とは?始めるなら急いで

2023年終了の「ジュニアNISA」のメリット・注意点とは?始めるなら急いで

こんにちは、女の子と男の子のママで1級FP(CFP)の松浦さやかです。

みなさんは、子どもの教育費をどのように準備されていますか?
日本政策金融公庫の教育費負担の実態調査結果によると、高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は 953.4 万円にものぼるそうです。

教育資金は中長期の積み立てが基本。効率よくお金を増やすために“投資”という視点を取り入れてみてはいかがでしょうか?そこで子育て世代に知ってほしい「ジュニアNISA」について解説したいと思います。

ジュニアNISAってどんな商品?メリットとは?

2014年1月にスタートしたNISAは、少額からの投資を行う方のための非課税制度で、利用できるのは20歳以上です。通常、株式投資などで利益(もうけ)が出たら、約20%の税金がかかりますが、NISA口座内での運用であれば非課税、つまり税金はかかりません。

この非課税制度の利用できる年齢を0歳~20歳未満に引き下げたのがジュニアNISAです。

●ジュニアNISAの特徴(金融庁HPより)

項目 ジュニアNISAの特徴
利用できる方 日本にお住まいの0歳~19歳の方(口座を開設する年の1月1日現在)
非課税対象 株式・投資信託等への投資から得られる配当金・分配金や譲渡益
口座開設可能数 1人1口座
非課税投資枠 新規投資額で毎年80万円が上限(*1)
非課税期間 最長5年間(*2)
投資可能期間 2016年~2023年(*3)
運用管理者 口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等)(*4)
払出し 18歳までは払出し制限あり。(*5)

*1…未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。
*2…期間終了後、新たな非課税投資枠への移管(ロールオーバー)による継続保有が可能です。
*3…2023年12月末以降、当初の非課税期間(5年間)の満了を迎えても、一定の金額までは20歳になるまで引き続き非課税で保有できます。
*4…金融機関によって異なる場合がありますので、口座を開設される金融機関にお問い合わせください。
*5…3月31日時点で18歳である年の前年12月31日までの間は、原則として払出しができません。ただし、災害等やむを得ない場合には、非課税での払出しが可能です。

ジュニアNISAは金融機関で口座を開設することからスタートします。
口座は1人につき一つの口座しか開設できませんので、どの金融機関で口座開設したらいいか迷ってしまいますね。

銀行やゆうちょ銀行のような身近な金融機関でも口座開設できますが、取扱商品が株式投資信託に限られてしまいます。上場株式やETF、REITなど幅広い商品を選択したい場合は、証券会社を選ぶとよいでしょう。

また、教育資金を祖父母から援助(贈与)してもらうケースもありますね。他の贈与と合わせて基礎控除額の範囲内(年間110万円まで)であれば、教育費に限らず贈与税はかかりません。教育資金は必要な都度渡すのであればもともと非課税ですが、教育資金の一括贈与に係る贈与税非課税措置でも利用しない限り、先渡ししておくことはできません。

ジュニアNISAで運用するお金(年間80万円が上限)を贈与してもらい、18歳以降の教育費に充てれば、教育費を準備しながら将来の相続に備えることもできるのではないでしょうか。

ジュニアNISAのリスクやデメリットは?

ジュニアNISAは、通常のNISAと異なり払い出し制限がある点に注意が必要です。

原則として「3月31日時点で18歳である年の前年末」まで払い出すことができません。途中で払い出す場合は、過去の利益に対して課税されてしまいます。非課税の期間に世の中の景気や家計の状況が変わる可能性もありますので、投資のタイミングや、いくら投資するのか、どんな商品に投資するのかなどよく考えて利用することが大事です。

また、ジュニアNISA口座の名義は未成年者です。そのため実際の運用は親や祖父母などの親権者が代理で行うことになります。金融機関によっては、口座開設には親権者全員の同意が必要なこと、住民票の写しやマイナンバーの提示が必要になるなど、少し手続きが煩雑なところがあります。

ジュニアNISAをきかっけに親子で金融リテラシーを高めよう

ジュニアNISAの資産は、子ども個人の資産です。基本的に親が使い道に口を出すことができません。
18歳になれば子ども自身がお金を引き出すことができます。金銭教育が十分でないと、子どもが大金を無駄遣いしてしまうかもしれません。親としては、子ども自身が自分の将来をしっかり考えて大切にお金を使ってほしいですよね。

日本では、学校でお金について学ぶ機会が少ないと言われています。だからこそ家庭での金銭教育がとっても大切。ジュニアNISAをきっかけに、親子で一緒にお金について学んでみるのも楽しそうです。

ただし、ジュニアNISAは2023年で終了となるので、興味を持たれた方は早めに情報収集から始めてみてはいかがでしょうか?

執筆者プロフィール:松浦さやか
キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー
保険会社で働きながら、子どものお金の先生として、お金との上手な付き合い方を楽しく伝えられる講師を目指しています!

キッズ・マネー・ステーション

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。

連載記事

カテゴリから記事を探す

不動産サービス