引っ越しで「住民票」を移さないとどうなる?5つのデメリットと移し方とは

引っ越しで「住民票」を移さないとどうなる?5つのデメリットと移し方とは

実家から賃貸物件に引っ越して一人暮らしを始める場合、住所変更のためにさまざまな手続きが必要にななります。そのひとつが住民票の異動です。しかし、「住民票を移さなければ何か困ることがあるのか?」と、疑問に思う人がいるかもしれません。

ここでは、引越しに伴って住民票を移すことの必要性について解説します。また、住民票の異動手続きの方法も確認しておきましょう。

一人暮らしの場合、住民票を移す必要がある?

まず、住民票を移すことは法律で義務となっており、住民基本台帳法で次のように定められています。

  • 転居をした日から14日以内に住民票の届け出を行わなければならない
  • 正当な理由がなく住民票の届け出をしない場合、5万円以下の過料に処する

※総務省は2020年3月6日付けで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、当分の間、郵送による「転出届」の届け出と「転出証明書」の受け取りを可とし、「転入届」については、転入後14日を経過した後の手続きを認めています。(2020年3月30日時点)
出典:総務省

このように、引越しに伴って住民票を移すことは法律で義務づけられており、違反した場合は過料を徴収される場合もあります。

ただし、住民票の異動は「正当な理由」があれば任意で良しとされるケースも。例えば次のような場合、住民票の異動はしなくてもいいとされています。  

  • 転居先に住むのが一時的で、1年以内に元の住所に戻る見込みがある場合
  • 定期的に実家に戻るなど、生活の拠点が変わらない場合

つまり、短期の単身赴任などで引っ越す場合は、住民票を異動させなくても問題ないです。そのため、引っ越す目的や期間に応じて住民票を移すべきか判断することがポイントといえるでしょう。

住民票を移さないことによるデメリット

住民票は、さまざまな手続きで必要となるため、異動しておかないと不便が生じることがあります。ここからは、住民票を移さないことでどのようなデメリットがあるのか、代表的なものを見ていきましょう。

転居先での選挙に参加できない

選挙権は、住民票に記載されている住所が適用されます。そのため、転居先の地域で選挙があったとしても、住民票を移していなければその選挙に参加することができません。

運転免許証の更新ができない

運転免許証は、取得試験を受けるとき以外にも、免許更新の際も住民票に記載されている住所の地域でしか手続きができません。

そのため、もし住民票を移していなければ、免許更新のために旧住所の運転免許センターへ行かなければなりません。旧住所が遠いほど手間も時間もかかってしまうため、免許保持者は留意しましょう。

本人確認郵便を一部受け取れない

郵便物の種類によっては、受け取るために本人確認書類が求められることもあります。しかし、住民票を移していなければ、運転免許証やパスポート、マイナンバー、健康保険証などの公的書類全般が旧住所のままとなるため、本人確認書類として使うことができません。

通勤手当や住宅手当の申請が認められないことがある

職場から通勤手当や住宅手当が出る場合は、申請書と併せて住民票の写しを提出しなければならないことがあります。

そのような場合、住民票に記載されている住所と現住所が異なると申請が認められないため、必ず住民票を移しておく必要があります。

住民票の移し方

ここからは、引越しに伴って住民票を異動する手順を確認していきましょう。 手続きはいたって簡単で、転居前と転居後に、役所で次の書類手続きを行うだけです。

  1. 旧住所の役所で転出届を提出し、「転出証明書」をもらう
  2. 新住所の役所で「入居日から14日以内」に「転出証明書」と「転入届」を提出する

転出届や転入届の用紙は、役所に用意されています。必要事項を記入して、窓口に提出すれば手続きは完了。新生活シーズンなどで混雑していなければ、10分ほどで終わるでしょう。 なお、同じ市区町村内に引越すのであれば転出届は不要で、転居届のみ提出すればOKです。

世帯主は「本人」

新住所の役所へ提出する転入届には、「世帯主」を記入する欄がある。ここには、実際に転居先へ住む本人の名前を記入しましょう。

例えば、実家から引越して一人暮らしをする場合、旧住所の世帯主欄には実家の世帯主の名前(父親など)を記入します。そして、新住所の世帯主欄には、一人暮らしをする本人の名前を記入することになります。

また、「続柄」欄には世帯主との関係を記入します。ここには、一人暮らしを始めるのであれば「本人」と記入しましょう。

住民票異動に必要な書類は?

住民票の異動で必要となる書類や持ち物は、以下のとおりです。

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
  • はんこ(不要の場合もある)

なお、地域によってはほかにも持っていく物が必要となることもあるため、あらかじめ市区町村のウェブサイトなどで住民票の異動について確認しておきましょう。

また、転出届には新住所を記入するため、新住所のメモを持っていくと◎。

引越し前後の役所での手続きを忘れずに!

住民票の異動は義務であり、移しておかなければさまざまな公的手続きで不都合が生じます。そのため、引越し前後には旧住所と新住所それぞれの役所へ出向き、必ず期限内に手続きを済ませたいですね。

引越しとなると、何かとやらなければならないことは多いですが、住民票の異動は最優先で進めたい手続きのひとつ。早めに済ませて新生活を迎えましょう。

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