小中学生のおこづかい事情「月1回 VS 必要な時に渡す」はどっちがいいの?

小中学生のおこづかい事情「月1回 VS 必要な時に渡す」はどっちがいいの?

こんにちは、キッズ・マネー・ステーション認定講師の渡邉詩子です。

親子マネー講座で保護者様向けのお話としておこづかいについて触れると、多くの方が真剣に聞かれており、おこづかいへの関心の高さが伺えます。また、子どもが「おこづかいが欲しい!」と言い出した時など何かしらのきっかけで、お子様へのおこづかいについて検討される親御様が多いでしょう。

そんなとき特に気になるのが「いくら渡せばよいのか?」「他の家庭ではどれくらい渡しているのか?」など金額設定についてです。

そこで今回は「小中学生のおこづかい事情」について解説していきたいと思います。

小中学生の月平均おこづかい額は意外と多い!?

2019年5月にバンダイがインターネットで全国の小学校1年生~中学校3年生の子どもを持つ親900人に調査したアンケート「小中学生のおこづかいに関する意識調査」によると、小中学生の月平均のおこづかい額は次の通りです。

  • 小学校低学年:1,207円
  • 小学校高学年:1,996円
  • 中学生:2,449円

それぞれの額を見て、どのように感じられたでしょうか。

私が開催する親子マネー講座で「小中学生の月平均おこづかい額」の金額を紹介した際に驚かれるのが小学校低学年の金額です。「多い」という印象を受ける方が多々いらっしゃるのですが、見方を変えてみると実はそうでもないのです。

おこづかいをもらっていると回答した子どもは全体で75.6%(小学生68.0%、中学生90.7%)でしたが、1ヵ月に1回など定期的にもらっている子どもは50%を切っているという結果です(小学生34.5%、中学生59.0%)。

このことから子どもが必要な時にその都度渡しているケースやおだちん制でおこづかいを渡しているご家庭が多いことが推測されます。

年齢的に定額制で上記金額を渡していることは、アンケート結果からや「まだまとまったお金を管理ができない」という観点からも考えにくいと言えますが、おだちん制ならどうでしょうか。

1日50円もらえるお手伝いをほぼ毎日すると1ヵ月で1,500円(50円×30日)になります。
また、このアンケートの参考データでも『お手伝いをした後にもらうおこづかいの平均額』は小学校低学年で約110円(祖父母からもらう場合はなんと約450円)/回という結果がありますので、この額を踏まえると週に3回お手伝いをすれば1ヵ月で1,300円以上になります。

もし毎日頑張る子どもなら軽く2,000円以上もらえることになるのですから驚きですね。ただ実際には、「お手伝いの内容」によって異なる金額設定していることも考えられます。もしおだちん制にするのなら、お手伝いの内容に応じて10円~100円/回の範囲を目安に、親子でリストを作っておくことをおすすめします。

また定期的にもらっている子どもの90%は親からですが、祖父母からもらっている子どもも4人に1人(23.2%)いることが分かりました。ちなみに祖父母からもらうおこづかいは上記金額の約1.5倍ということで、孫に対して財布の紐が緩んでしまうのかもしれませね。

そういった祖父母からのおこづかいも、金額を押し上げる要因になっているでしょう。

おこづかいの管理と使い道

おこづかいをもらっている子どもの約8割が子ども自身で管理しているとの結果が出ています。方法としては貯金箱や財布に入れている、またおこづかい帳を付けているという声も多くありました。

一方、使い道については総合、学年別・男女別共に1位は「お菓子やジュースなどの飲食物」でした。総合順位において2位は文房具、3位はマンガ(雑誌・コミック)、そして4位に躍り出たのがなんと「貯金」です。

貯金は中学生のランキングこそ8位でしたが、小学生と男女別の順位では3位または4位にランクインしており、約4人に1人は貯金をしているという堅実な一面が垣間見えました。一方、中学生になるとおこづかいの中から「外出の交通費」が増えることから貯金が優先されにくいのではないかと思います。

親子マネー講座の講師として伝えたいこと

実は「おこづかい」は子どもの様々な心を育むことができます。

例えば、

  • おだちん制を通じて、お金は働いて得るものだということ。
  • 定額制を通じて、お金の使い方を考える能力が身につくこと。(欲しい物と必要な物とのバランスを考える、貯金の必要性など)
  • お金の使い方で失敗しても、失敗から学ぶことが大切だということ。
  • おこづかいの金額をアップしてほしいと言われたら、プレゼンテーションをさせ交渉能力を身につけさせることができる良い機会であること。

他にもまだまだありますが、子どもの成長過程において、おこづかいを通じて親子でコミュニケーションを計ることは、生きていくために大切な自立心や自己肯定感を育むことにつながります。

一方、「必要な時に渡す」というご家庭がまだまだ多いことに少し残念な気持ちを抱きました。

高校生になりバイトをしたり、社会人になってお給料をもらうようになったりすると、月に1回まとまって受け取ることになります。その時に欲しい物を優先してお金を使ってしまうとどうなるでしょうか?

大人になると必要な物にもそれなりにお金が要るようになり、先ずそちらを優先しなければなりませんし、不測の事態に備えて貯金をしておくことも当然、無視できません。成人するまでにそういったマネジメント能力がしっかり身につくよう、遅くても小学校中学年くらいからは定期的なおこづかいを始めて欲しいと思います。

新型コロナウイルスで経済が混乱していることは、テレビのニュースや親の就労状況などから子どもなりに理解しているものです。未曽有の状況となっている今だからこそ、子どもに働くことやお金のことについて色々と話してみてはいかがでしょうか。

執筆者:エージェントランド 渡邉詩子(わたなべ うたこ)
ファイナンシャルプランナー
キッズ・マネー・ステーション認定講師/家計整理アドバイザー

キッズ・マネー・ステーション

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。

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