一人暮らしで猫を飼いたい!「飼い方・費用」を徹底解説

一人暮らしで猫を飼いたい!「飼い方・費用」を徹底解説

近頃は「猫ブーム」ともいわれ、その飼育頭数は年々増え、犬の飼育頭数を上回る勢いです。

猫は散歩の必要がなく、完全室内飼いであることから、マンションなどの集合住宅でも飼いやすく、上下運動ができるならばワンルームのお部屋でも十分に飼育できます。また、日中の大半はお昼寝しているので、朝から夕方まで仕事で家を空けていても、猫はストレスなく暮らします。まさに、一人暮らしの方でも、猫は飼いやすいペットといえますね。

今回は、これから猫を飼うことを検討されている方へ、飼い方や費用について解説していきたいと思います。

猫との出会い

出会い方は様々です。外でひろった、後をついてきたので飼うことにした、という方もいらっしゃるでしょう。しかし、猫と出会う先は、主に「ペットショップ」、「ブリーダー」、「保護団体」、「知人」のいずれかです。

血統書付の猫を希望する場合は、ペットショップやブリーダーで探してみるとよいでしょう。購入価格は、猫種や年齢によりかなり幅があり、10万~50万円ぐらいです。

ペットショップには様々な猫がおり、みんなかわいくて迷ってしまいがちですね。しかし、猫でも種類によって性格や特徴に違いがあるのです。見た目のかわいさだけで決めてしまわず、事前に猫種ごとの違いをよく調べ、ご自身の生活スタイルにあった猫を見つけるようにしましょう。

希望の猫種が決まっている場合は、その猫種を繁殖しているブリーダーから直接購入するのもよいでしょう。ブリーダーさんはその猫種のプロです。あらゆる疑問や不安にしっかりと答えてくれます。また、ブリーダーで育った猫は、性格が形成される子猫時代を親猫や兄弟猫と一緒に育つので、社会性を身につけやすく、迎え入れてから育てやすい傾向があるようです。

日本猫や雑種猫を希望する場合は、保護団体や知人から譲り受ける方法があります。
保護団体から譲り受ける場合、譲渡費用は、ワクチン代、避妊去勢手術代、検査代などで、3万円前後が多いようです。
多くは、面談やお試し期間が設けられ、飼い主として適切かどうかの審査後に譲渡契約が成立します。近頃は、里親募集型の猫カフェもあり、そこでは、里親希望の方が様々な猫と触れ合いながら、カフェにいる猫たちの中から相性のよい子を見つけることができるのです。

猫との生活の始まり

さて、いずれかの方法で猫と出会い、家に猫を迎え入れたその日から待望の猫との生活が始まります。その前に、迎えてからすぐに必要となる猫の生活必需品を用意しておきましょう。

トイレ容器、キャリーケース、フード皿、お手入れ用品(爪きり、ブラシ等)、爪とぎ、おもちゃ、ベッドなど。これらを揃えるのには、2万円程度かかります。

避妊去勢手術がまだ済んでない場合は、手術をおこなったほうがよいでしょう。手術をするのをかわいそうに感じてしまうかもしれませんが、手術をすることで、猫自体、生殖器の病気になるリスクが軽減され、発情のたびの性的なストレスもなくなります。また、発情時のマーキングの強烈なにおいや大きな鳴き声に悩まされることもなくなるので、一緒に暮らす上では必要なことだと思います。

手術の時期は、最初の発情を迎える前の6~8ヶ月頃が適切といわれています。ただ、固体差もあるので、かかりつけの先生にご相談されるのがよいでしょう。費用は、1万5,000円~3万円ほどが一般的です。

幼猫時代から成猫時代

これから毎月かかる費用は、トイレ砂、フード、おやつなど月に5,000円ほどです。 フードは質のこだわりによって、費用が大きく変わってきます。最近では、「グレインフリー」といった穀物をいっさい使用していないフードが注目されています。特に穀物アレルギーのある猫には好評のようです。そのほか、おもちゃ、爪とぎ、ベッドなどの消耗品も必要ですね。

猫は1歳まではとてもやんちゃで遊び好きです。遊びを通じていろいろなことを学び、成長していきます。活発で上下運動が大好きなので、家具の置き方を工夫して段差をつくったり、キャットタワーを購入したりして、十分に運動ができるように配慮してあげましょう。

また、幼猫時代だけでなく成猫になっても、猫にとっての遊びは狩りをしたい本能を満足させるものです。飼い主さんがおもちゃ等で十分に遊んであげることで、ストレスが解消されます。できることならば、5分程度でもよいので毎日遊んであげましょう。あなたと猫との関係がぐっと近くなりますよ。

高齢期以降

猫は11歳以降を高齢期とされ、見た目にも老化の兆候が出始めてきます。

おなかのたるみ、歯の黄ばみ、歯肉の炎症、毛づやが悪くなる、爪が厚くなるなど。このころから腎臓や心臓、関節にも疾患が現れやすくなります。特に猫は腎臓が悪くなりやすいのですが、かなり進行しないと症状が現れません。発見が遅れないよう、定期的に健康診断を受け、必要ならば腎臓をケアするフードに変えるなど、早めの予防をおこなうことが大切です。

高齢期では、体調の変化とともに、多額の医療費がかかってきます。どのような疾患をかかえるかにもよりますが、若い頃は年1回でよかった健康診断が毎月になったり、投薬や毎日の補液が必要になったり。特に、手術やがん治療では、高額な医療費がかかります。

医療費の負担を少しでも軽減できるように、ペット保険に加入しておくことも考えておきたいものです。いざ、病気がちの高齢になってから保険加入を希望しても、年齢制限等で保険に入ることができないこともあります。まだ若いうちに、いろいろな保険を検討しておくことをお勧めします。補償の範囲や加入年齢にもよりますが、月2,000円~4,000円ほどでしょう。

まとめ

猫との生活はとても楽しく、その子と出会えたことに幸せを感じる日々を過ごすことでしょう。しかし残念ながら、20年を前にお別れしなければならない時が訪れるかもしれません。その時の悲しみは計り知れないでしょう。  

しかし、できることならば、たくさんの思い出ともに感謝をこめて旅立ちを見送ってあげたいものです。猫もあなたと暮らした日々に感謝し満足して旅立ってくれるだろう、と私は思っています。

薬師寺 康子
株式会社クララ 代表取締役/「ねこままホテル」オーナー

ペットとの快適な暮らしを提案するため、ペット可住宅のコンサルティング、ペットサービス、ペット関連イベント、ウェブサイトの企画運営など、幅広く事業を展開。 その他、動物専門学校講師、講演、雑誌やWEBへの執筆活動を通じて、よりよいペット共生社会の実現を目指し活動中。

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