一生賃貸は賢い選択?気になるメリット・デメリットを徹底解説

一生賃貸は賢い選択?気になるメリット・デメリットを徹底解説

近年、家を持たない価値観が増えており、一生賃貸物件に住む人の割合も増えています。一方で、一生賃貸に住み続けることにリスクはないのか不安になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、一生賃貸物件に住むことのメリットやデメリットを紹介します。賃貸の気になる疑問についても解説していくので、一生賃貸を選ぶことで後悔したくないと考えている方はぜひ参考にしてください。

一生賃貸という生活を理解する

そもそも、一生賃貸に住むということはどういう生活になるのでしょうか。ここでは、一生賃貸で生活するために必要な貯金額や割合について紹介します。

一生賃貸に必要な貯金額

厚生労働省の「令和元年簡易生命表」によると、2019年時点での男性の平均寿命は81.41歳、女性は87.45歳です。今回は65歳から年金生活に入り、84歳まで賃貸で生活するにはどれだけ貯金が必要か考えていきます。

政府統計の家計調査によると、2人以上の無職世帯で65〜69歳の場合に消費支出(住居費除く)と非消費支出を加えた金額が273,480円です。地域や物件によって金額に違いは生じますが、家賃を10万円と仮定すると毎月373,480円消費することになります。

無職になると、収入は社会保障給付に限られますが、月平均208,422円なので月165,058円の赤字です。他の年齢でも同様に計算すると、70〜74歳で月128,152円、75〜79歳で月118,260円、80~84歳で月107,161円の赤字が続きます。

65〜84歳までの赤字額を累積すると、165,058円×60ヶ月+128,152円×60ヶ月+118,260円×60ヶ月+107,161円×60ヶ月=31,117,860円です。つまり、一生賃貸で生活するためには退職前に最低でも3,000万円以上貯蓄しておかなければなりません。

65歳まで今までと同条件で勤務できるとは限らない点、現代では90歳以上まで健在のことも多い点も踏まえると、実際には4,000万円、5,000万円の貯蓄があった方が安心でしょう。

出典:総務省「2020年 家計調査 3-2 世帯主の年齢階級別 無職世帯」

一生賃貸の割合

実際に一生賃貸で暮らすことを選ぶ人はどれだけいるのでしょうか。公的資料では、一生賃貸に関する割合は発表されていないため、家計調査による持家率を参考にします。

60歳以上の無職世帯(60〜64歳、65〜69歳、70〜74歳、75〜79歳、80〜84歳、85歳〜)では、いずれの区分でも持ち家率が9割を超えており、家賃を支払っている割合はわずか一桁程度です。そのため、一生賃貸に住む人の割合は極めて少ないことが推察できます。

ただし、世代間によって家に対する考え方も変わっており、近年では家を持たないという価値観を持つ人も多いです。今後は一生賃貸で暮らす人の割合も増えていくのではないでしょうか。

一生賃貸のメリットとデメリット

一生賃貸を選択することで、どのようなメリットとデメリットがあるのか比較します。

一生賃貸のメリット

一生賃貸によるメリットは以下の2点です。

ローンの不安を抱える必要がない

マイホームを購入する場合、住宅ローンを借りるケースがほとんどです。しかし、生活環境や家計の収支の変動から、万が一ローンを返せなくなると破たんするリスクがあります。

賃貸であれば、ローン返済の負担を抱える必要がない点がメリットです。また、固定資産税がかからない分、家計への負担も少なくなります。

いつでも引っ越ししやすい

生活していると、近隣住民との関係性が重要です。ときには、トラブルを招くケースもあるでしょう。

持ち家と異なり、賃貸であれば近隣住民との関係性、子どもの成長、年収の変動に合わせて気軽に引っ越すことができます。

一生賃貸のデメリット

一方、一生賃貸にすることで次のようなデメリットも考えられます。

老後も固定費がかかる

持ち家の場合、現役中に住宅ローンを完済すると、毎月の固定費を大幅に下げることができます。しかし、賃貸の場合は亡くなるまでずっと固定費(家賃)を払い続けなければなりません。

冒頭で説明した通り、一生賃貸にするのであれば老後に備えて数千万円の貯蓄が必要です。一生賃貸は固定資産税や住宅ローンの負担がないというメリットがある分、現役世代のうちにしっかり蓄えておくようにしましょう。

自由にリフォームできない

年齢を重ねると、自宅のバリアフリー化が必要になることもあります。しかし、賃貸物件だと気軽にリフォームすることができません。

年齢に合った物件に引っ越すことも可能ですが、高齢者は賃貸物件を借りにくいこともあるため注意が必要です。

賃貸に関する気になる疑問を解決

一生賃貸で暮らすことを決断することはなかなか難しいかもしれません。そこで、賃貸に関する気になる疑問に答えていきます。

一生賃貸だと老後に後悔する?

高齢者が賃貸物件をなかなか借りることができないことを知り、後悔するケースは多いです。高齢者が入居すると、孤独死のリスクなどが存在することから、オーナー側から断られることがあります。

シニア向けの賃貸物件も増えてきてはいますが、金額面や空室率などの面から必ず入居できるとは限りません。一生賃貸を選択する際には、いざという時に同居させてもらえる家族がいるか、家賃の制約を少なくするために充分な貯蓄をできるかということを考えておいた方が良いでしょう。

子どもと住むには賃貸?持ち家?

家庭環境によって、一概にどちらが良いかは決めることができません。まず、子どもの進学先に合わせやすいのは引っ越しが可能な賃貸ですが、リフォームしてそれぞれが住みやすい環境を作ることができるのは持ち家です。

なお、住宅ローンには団体信用生命保険が付保されていることがあるため、自分に万が一のことがあった場合に住宅という資産を遺すことができます。ただし、評価額が高ければ相続税が発生しうる点には注意してください。

一生賃貸なら早めのリスク対策が重要

賃貸に住むことでさまざまなメリットがありますが、一生賃貸だとどんな末路を迎えるか不安になる方も多いでしょう。賃貸はずっと家賃という固定費がかかる点がデメリットです。

年金収入だけでは、家賃を含めた生活費を賄うことはできません。一生賃貸を選ぶ方は、現役世代にできるだけ貯蓄しておくなどしてリスク対策をとっておくことが大切です。

オウチーノニュース編集部

賃貸物件の探し方、マイホーム購入のダンドリ、不動産売却にかかる費用など、住まいの基礎知識から契約、税金といった専門的な内容までわかりやすく解説。宅地建物取引士やフィナンシャルプランナーなどの不動産・お金の専門家が、監修・執筆した記事を配信しています。
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