造成工事とは?工事費用の目安・手順・注意点を事前にチェック

造成工事とは?工事費用の目安・手順・注意点を事前にチェック

所有する土地の活用を考えている人や、注文住宅を建てるために土地を探している人のなかには、それを進めていく途中で造成工事とかかわることがあるかもしれません。

造成工事とはどんなもので、どのように行うのでしょうか。
費用や工事手順など造成工事の概略を知っておくと、実際に工事が必要になったときにスムーズに対応できます。

家の売却を考えて、この記事を読んでいる方は、不動産一括査定がおすすめです。下のフォームを入力すれば、 複数の会社の査定結果を比較 できるので、 高く・早く 売れる可能性が高まります。

  • STEP
    1
  • STEP
    2
  • STEP
    3
  • STEP
    4

powered by オウチーノ × HOME4U

造成工事とは

土地を有効活用するためには、土地を使える状態にしなければなりません。一言で「土地を使える状態にする」といってもそのためにやるべきことは様々です。

たとえば古くなった一戸建てを一度解体し、その土地にもう一度家を建てるとしましょう。この場合、土地を使うためにすべきことは、解体した家のがれきなどが残っていないように土地をきれいに整えることです。これを整地と言います。整地は土地を所有する個人の裁量で行えます。

造成工事も「土地を使える状態にする」点では整地を変わりませんが、そのためにやるべきことの範囲は広く、法律的な制限などが入る場合もあります。

造成工事を行う目的

造成工事は比較的おおがかりな工事です。土地の区画や形を変え目的に合った利用ができるようにするために行います。

形だけでなく、土地の高低を変えることも造成工事の目的のひとつです。土地が高いところにある場合は切土をして、反対に低い土地には盛土をして使い勝手の良い高さへ調整するといった工事です。また地盤が軟弱な土地に建物を建てるなら、地盤改良のための造成工事が必要になります。

具体的な工事内容

以下に示すものが造成工事の主な内容です。この中のどの工事を実施するかは土地それぞれの状況によって変わってきます。

  • 整地
  • 伐採・抜根
  • 地盤改良
  • 盛土・切土・土止
  • 残土処分

それぞれをもう少し詳しく見てみましょう。

  • 整地

一言で「整地」と言っても、工事の仕方は様々です。解体によって出たがれきやガラス片、石などを取り除き、重機でならすだけの粗仕上げは、土地の活用方法がまだ決まっていないときに暫定的に整地するときに行われるもので、もっとも安価な工事になります。

土地の高低差を整える必要があったり、駐車場利用など目的が明確にある場合は、粗仕上げだけでなく、砕石舗装や真砂土舗装、コンクリート・アスファルト舗装のような塗装工事も整地工事の一環として行われます。

  • 伐採・伐根

植物は地表に出ている部分だけでなく、根っこからとっておかないと、後々建物を建てるときなどに支障をきたします。もともと山林だった場所を造成して利用する場合は伐採・伐根の費用も馬鹿になりません。

  • 地盤改良

田んぼを宅地として利用するための造成工事では、元の地盤が軟弱であることが多いため、土地の地耐力を高めるための地盤改良が必要となることがあります。また、盛土によって土地を造成した場合、その部分は十分な固さがないことから地盤改良によって補強しなければならないケースもあります。

  • 盛土・切土・土止

土地の使いやすさや高低を調整するために不要な土地部分を削ったり(切土)、新たに土を盛ったり(盛土)する工事が行われることもあります。また、高低差を調整した場合は、その土地に周囲の土砂が流れ込みやすい環境となることがあることから、それを防ぐための工事(土止)もあります。

  • 残土処分

土地を造成すると、どうしても余分な土が出てしまうことがあります。このような残土を処分するにも費用がかかります。一見したところ土であってもその中に異物が混じっていることがあります。その場合、産業廃棄物などに該当し、残土として処分できません。余計なものを取り除くにはその分の費用が発生することも頭に入れておかなければなりません。

造成工事の費用とその目安

造成工事はそれぞれの土地の状況や造成目的などで費用が大きく変わります。そのため一律での相場を知るのは難しいと言われています。

そこで相場をうかがうための方法のひとつとして利用されるのが、相続税評価の際に利用する「宅地造成費の金額表」です。これは相続する土地にかかる宅地造成費用を控除するために使われる金額表なので、実際の工事費そのものにはなりませんが、相場の地域差や工事内容ごとの単価を知るためには有用です。

令和3年分の「宅地造成費の金額表」を北海道、東京都、沖縄県のものでまとめてみます。

工事費目 北海道 東京都 沖縄県
整地費(1平米あたり) 600円 700円 700円
伐採・抜根費(1平米あたり) 1,000円 1,000円 1,000円
地盤改良費(1平米あたり) 1,900円 1,600円 2,200円
土盛費(1立方メートルあたり) 6,500円 6,900円 7,200円
土止費(擁壁1平米あたり) 75,600円 76,200円 59,300円

費用が高くなる造成工事とは

「宅地造成費の金額表」からもわかるように、造成工事の費用が高くなるのは次のときです。

・該当する工事費目が多い。
・工事の対象となる面積や体積が大きい。

また、造成する土地に傾斜があると費用は高くなります。傾斜地となるのは傾斜度が3度を超えたあたりからで、なかには30度近い傾斜地を造成する場合もあります。一般的には傾斜度が高くなるほど造成費は高くなります。

費用を抑えるためにできること

少しでも造成工事の費用を抑える方法を考えてみましょう。

建築工事全般に言えることですが、工事を依頼するときは工事内容に合致する専門業者へ直接依頼するほうが安くなる傾向にあります。

たとえば一戸建てを建てるための土地造成であればハウスメーカーや工務店が消費者との最初の窓口となることが多いですが、土地の造成をこうした会社が直接行うことはあまりありません。上物がある土地であれば解体工事会社へ解体と整地をセットで頼む、盛土や切土を伴う大規模な造成の場合は土木業者などが依頼先候補としてあげられます。そうした業者へ依頼する場合も複数の会社へ見積りを依頼し、価格の比較を行いましょう。

また造成工事の手順のなかには不用品の処分や、草木の伐採など自分でできることもあります。思わぬ費用の削減につながるかもしれませんので、できることがあれば自分でも取り組んでみましょう。

造成工事の手順

造成工事はどんな工事をするかによって手順が変わってきます。工事会社を通さずにこの手順を個人で把握することはほぼ不可能です。

工事を依頼する会社へ見積もりを依頼し、その中身を検分しながら、工事のやり方やその流れを確認していきましょう。造成工事を依頼する会社が決まったら、工事スケジュールが提示されますので、その内容もチェックしてみましょう。

隣地に影響を及ぼす可能性がある場合は、近隣への挨拶も必要です。工事会社へ任せっきりにせず、依頼主がきちんと顔を出すことで、その後の工事がスムーズに進みやすくなるメリットもあります。

工事全体の流れは次のように進むことが多いです。

  1. 地盤調査
  2. 地ならし・伐採
  3. 土盛・切土・土止
  4. 地盤の改良
  5. 地盤固め・仕上げ
  6. 残土の処分

工事が始まってしまえば、依頼主がすることはほとんどありませんが、天候などによってはスケジュールに影響が出てしまうことも考えられます。できるだけ現地へ顔を出したり、業者と頻繁に状況を確認すると良いでしょう。

造成工事の注意点

造成工事では、無用なトラブルが起きないように心がけましょう。トラブルの相手となるのは業者、近隣住民のいずれかとなることがほとんどです。

業者は最初の見積もりを依頼するときに、値段だけでなく相手の対応やこれまでの実績、客観的な口コミ情報がないかなどを確認しましょう。

近隣住民とのトラブルは依頼主が工事前に十分な説明をしておくことと、状況が変わったときなどにしっかりと伝えておくことが重要です。そのためには依頼主と工事会社がしっかりとコミュニケーションをとれていることが重要になります。特に騒音や振動を伴う工事はトラブルになりがちなので十分な配慮を心がけましょう。

がけ崩れや土砂災害等が特に懸念される区域内で造成工事を行う場合は「宅地造成等規制法」に基づいた工事を行わなければなりません。計画している工事の内容が基準に適合しているかを確認する事前の工事許可や、工事後に検査を受け、検査済証の交付を受けるなど、必要な手続きがありますので見落としがないように注意しましょう。

あなたの家はいくら?
今すぐ一括査定
無料

不動産を売るならまずは一括査定!
一度に複数の査定結果を比較できるので、より高く売れる可能性が高まります。

査定する物件の住所を入力
  • STEP
    1
  • STEP
    2
  • STEP
    3
  • STEP
    4

powered by オウチーノ × HOME4U

鈴木玲
2級ファイナンシャルプランナー

2級ファイナンシャルプランナー
出版社で5年、Webメディアで10年の勤務後に独立。独立後最初の確定申告で大きくつまづき、以後、本業のかたわら独学で社会保険、不動産、金融等の知識習得に励む。2018年、ファイナンシャルプランナーに。得意ジャンルは不動産で、実生活では中古マンションの購入、リフォーム、賃貸、売却を経験。やさしい日本語でにっぽんの制度や仕組みを説明する「やさしい にっぽん」を企画・運営。ほか執筆記事にパートだから社会保険に加入したくない。【2021年の条件は?】など。

この記事に関するキーワード

あなたの家はいくら?
今すぐ一括査定
無料

不動産を売るならまずは一括査定!
一度に複数の査定結果を比較できるので、より高く売れる可能性が高まります。

査定する物件の住所を入力
  • STEP
    1
  • STEP
    2
  • STEP
    3
  • STEP
    4

powered by オウチーノ × HOME4U

不動産サービス