まさかのキャンセル!?千葉市で4480万マンションが売れ残ったワケ

不動産の売却では、「買ってくれる人が見つかった」と安心していた矢先に、購入者からの突然のキャンセルで振出しに戻ってしまうことがあります。それは、たとえ契約を結んでいたとしてもです。
この記事では、キャンセル客に振り回されてしまった千葉市のマンションの事例をもとに、キャンセルされてしまう主な理由などを親切すぎる不動産屋・たにお社長が解説します!
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目次
1.「契約を結んだら終わり」ではない!
2.運悪く売れ残った築浅の高層マンション
3.「住宅ローン特約」とは
4.キャンセルを防ぐ方法はある?
5.まとめ
1.「契約を結んだら終わり」ではない!
千葉市の大規模マンションがキャンセルに泣かされる…
今回は、千葉市・千葉みなと駅徒歩9分に位置する総戸数300戸以上の大規模マンション。カフェやキッズルーム併設というハイレベルな物件で、購入を検討する人は何度も訪れたにもかかわらず、キャンセル客に振り回されることとなったのです…。
2.運悪く売れ残った築浅の高層マンション

ベイサイドビューで、海を感じながら生活することができる今回の物件。
最寄りである千葉みなと駅には、JR京葉線・千葉都市モノレール線が乗り入れ、乗り換えなしで東京駅まで約37分で行けます。都心のベッドタウンとしての役割を果たしつつも、「千葉ポートパーク」など東京湾のそばで自然を楽しめる魅力ある街です。
千葉みなと駅周辺の不動産相場は千葉市中央区の不動産売却相場で確認できます。
築10年ほどとまだ新しく、高層マンションで心配されがちな地震に対しても、建物に揺れが伝わるのを防ぐ免震構造で安心して生活できます。
約75㎡、ファミリーにも人気の3LDKの間取りで、やはり内覧の申し込みは多かったそうです。売却活動は順調に進みおよそ3か月後、一人の買主から購入希望の意思を示す「買付証明書」が提出され、その買主と売買契約を結ぶに至りました。
値下げ交渉もなく、スムーズに売却活動を終えることができた…と思われたのですが…。
契約から数週間後、なんと買主から「キャンセルしたい」との連絡が。どうやら、住宅ローンの本審査に落ちてしまったとのことです。
通常、売買契約を結んだ後のキャンセルでは、買主は「手付金」と呼ばれる売却価格の5~20%ほどを違約金として売主に支払います。
しかし、今回は契約後のキャンセルだったにもかかわらず、ある理由で手付金すら回収できなかったのです…。
結局、またイチから売却活動を始め、売り出し開始から5か月もかかりようやく成約することができました。
家の売却を少しでも考えている方は、まずはこちらからご相談ください。
3.「住宅ローン特約」とは

売買契約を結ぶ際、買主は売主に売却価格の5~20%ほどの手付金を支払います。その後、買主の心変わりなどの事情でキャンセルとなった場合には、手付金はそのまま売主に渡ります。
しかし、標準的な契約には「住宅ローン特約」が盛り込まれており、契約後に行われる住宅ローン審査に落ちた場合、手付金は買主に返金され売主には一銭も入りません。
キャンセルされてしまうと、また新たな購入者を探さなければならず、売却にかかる期間も伸びてしまいます。「運が悪いケースだけだろう」と思うかもしれませんが、不動産の売買でキャンセルは決して珍しいことではありません。ほかにもこのようなケースがあります。
ローンの仮審査に通らない

購入したい物件があったら、買い主は購入希望の意思を示す「買付証明書」を提出します。通常はそれに合わせて、住宅ローンの事前審査を受けます。ここではローン利用者の年収や勤務先、勤続年数、返済計画などが審査されますが、この事前審査に通らない場合は、この時点でキャンセルとなります。
「売買契約前」に買い主の心変わりでキャンセル
住宅ローンの事前審査に通った後、実際に売買契約を取り交わす前に、買主側の都合でキャンセルされる場合があります。買付証明書を出した後のキャンセルは売主側にも迷惑がかかるため避けるべきですが、大きな買い物ですから心変わりもあって仕方がないのでしょう。契約前のキャンセルでは原則、違約金は発生しないため、買主からお金を一銭も受け取ることもできません。
親切すぎる不動産屋・たにお社長があなたの売却をサポートします。
・家を売るのはまだ先だけど、いくらで売れるか知っておきたい
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4.キャンセルを防ぐ方法はある?
精神的にも体力的にもダメージを負うことになる突然のキャンセル。どうにか防ぎたいところですが、残念ながら売主側でコントロールできる要素は多くはありません。キャンセルの可能性も考慮した売却活動をすることが、売れ残りを防ぐために重要です。
対策①購入希望者が現れても売却活動は継続しよう

購入の意思を示す「買付証明書」には法的拘束力はありません。キャンセルの可能性も踏まえて、少なくとも売買契約を結ぶまでは、不動産ポータルサイトの掲載を続ける、内覧対応も行うなど、引き続き売却活動を行うのがよいでしょう。
対策②ネガティブな情報はあらかじめ伝える
「事故物件」や「ハザードマップの浸水想定区域内にある」などのネガティブな情報は、契約の直前に買主に必ず説明されることになっています。これらの情報をこの説明の場で初めて知ることになると、「そんな話は聞いていない」と契約直前のキャンセルに繋がりやすくなります。
ネガティブな情報は、内覧の際に不動産会社から伝えてもらったり、広告に載せたりして事前に知らせておくことが鉄則です。
5.まとめ 後悔のない売却にするために

今回は、千葉市のマンションの売却事例から、「キャンセルが起こる主な理由と対策」について解説しました。売主側でどれだけ対策をしても、キャンセルは起こってしまうもの。そこも覚悟の上で、後悔のない売却活動をしてください。
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今回の物件
項目 | 詳細 |
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市区町村 | 千葉市 |
最寄り駅 | 千葉みなと駅 徒歩10分以内 |
所在階 | 10-15階 |
築年数 | 約10年 |
広さ(間取り) | 約75㎡(3LDK) |
向き | 北西 |
売出価格 | 4480万円 |
成約価格 | 4480万円 |
売却時期 | 2022年11月-2023年1月 |

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