固定費の節約術6選!効果的な家計の見直し方法を解説!

止まらない物価の上昇…毎月の支出が増えていることを体感していませんか?家計の見直しは支出を減らすうえで不可欠なものですが、節約の仕方が分からなければどうすることもできません。
家計のどの部分から手を付ければ良いのか?節約効果の高い具体的な方法は?物価高に負けない家計の節約術を紹介します。
1. 家計の節約は効果の高い「固定費」から
家計の見直しを何から始めればよいか分からないときは、支出を固定費と変動費に分けるところから始めましょう。
家計において固定費とは、決まったサイクル(毎月など)で発生しその金額がある程度決まっているもの、変動費とは必ず発生するけれど金額にバラつきがあったり、支出があるときとないときが存在するといったものと考えられます。
固定費を自分の意志では変えられない項目や金額、変動費を自分次第で項目も金額も変えられるもの、と捉えることもできます。
一例として、固定費と変動費を項目で振り分けてみましょう。
区分 | 主な項目 |
---|---|
固定費 | 住居費、通信費、保険料、水道光熱費、サブスクリプション費、自動車費 |
変動費 | 食費、日用品費、交際費、交通費、医療費、美容費 |
固定費一覧、変動費一覧にどの項目を入れるかは、固定費、変動費の捉え方次第です。項目の振り分けを厳密にすることにそれほど意味がありませんので、自分が整理しやすい方法、考え方で固定費一覧、変動費一覧としてまとめておくと良いでしょう。
項目を振り分けたら、家計の節約、見直しの方法を考えましょう。特に節約の効果が大きくなる方法は、まず固定費の見直しをすることです。
固定費から見直した方が効果的な理由は、大まかに次の2点です。
(1)固定費は金額が大きいものが多い
(2)一度見直せば削減メリットが継続する
たとえば固定費を月に2,000円減らせれば、年間では24,000円もの節約になります。変動費のようにその月は節約を頑張ったけど翌月はリバウンドで使いすぎてしまった、ということが起こりづらい点が固定費から手を付けるメリットです。
具体的な支出の見直しで、何から始めたら良いか分からない人ほど、まず固定費に目を向けることをおすすめします。
2. 家計簿は付けた方が良い?
家計の見直しをする際に、家計簿はマストなアイテムです。家計簿を付けることで現状の把握、見直しの効果が確認できます。
昔ながらに紙に記述するもよし、オンラインやアプリを使って効率的に管理するもよし。自分に合った方法で必ず家計簿を付けるようにしましょう。
3. 固定費の節約6選!
固定費の項目ごとに節約対象や節約のコツを紹介します。取り上げるのは次の6つの項目です。
①住居費
②通信費
③保険料
④水道光熱費
⑤サブスクリプション費
⑥自動車費
①住居費の見直し
賃貸であれば、手取り額に対して賃料や管理費など住居費の合計がどれくらいの割合になるかをチェックしましょう。手取り額に対して住居費が30%を超えていたら負担割合は高い部類です。もう少しお手軽な場所へ引っ越しを検討しましょう。
住宅を購入し毎月ローン返済しているなら、月々の返済額を減らすことが固定費の見直しになります。繰上返済を検討しましょう。
②通信費・スマホ費用の見直し
家庭では「通信費=スマホ費用」という人も多いでしょう。「LINEMO」「ahamo」「povo 2.0」など格安simへの乗り換えを検討してみましょう。日常的に携帯を利用する場所にwifiが設置されている環境にある人なら、格安simにしても大きな不便は感じないかもしれません。
あるいは、自宅も携帯も常時ポケット型wifiだけに統一してしまうことでトータルでの通信費を下げるという方法もあります。
③保険料の見直し
生命保険に加入し、毎月保険料を払っているなら保険の見直しを行いましょう。とりわけ生命保険はライフステージごとに見直すと効果が大きいと言われています。具体的には、就職や結婚、出産、マイホームの購入、子どもの独立などのタイミングで保険を見直すと良いでしょう。
たとえばマイホーム購入。住宅ローンを組む際は団体信用生命保険(団信)への加入が必要となり、契約者に万が一のことがあったら住宅ローンの残債は団信の保険金でまかなうことができます。すでに加入している生命保険に同様の保障が含まれているなら団信と内容が重複してしまうので、既存の生命保険の保障範囲を変更する、あるいは解約するという方法が検討できます。
水道光熱費の見直し
在宅勤務が増えたことで水道光熱費の負担が増したという人も多いのではないでしょうか。水道光熱費の見直しは在宅勤務者にはマストとなるものです。
水道光熱費への影響が大きいキッチン、風呂、家電の使い方を見直してみましょう。使い方の見直しで効果が見られないときは、ガス会社や電気会社を変えるという選択肢もあります。
電気代、ガス代の節約方法については以下の記事でも詳しく解説しています。
▼【電気代の値上げはいつまで続く?電気料金高騰の理由を解説】
▼【ガス代が高い…今後いつまで続く?ガス料金高騰の理由とは】
サブスクリプションの見直し
映像や音声の定期購読、継続購入に端を発したサブスクリプション。AmazonプライムやNetflix、Spotifyなどがその代表的なサービスです。最近では洋服や家具、車などサブスクで扱う商材も増えてきました。
サブスクは利用当初は積極的に使うものの、なかにはだんだんと利用頻度が落ちてきて、いつしか毎月の定額費用だけを払っている状態になるものも出てきます。また、子どもがいる家庭では子ども用に始めたものの、成長するにつれてサブスクリプションの使用頻度が落ちる例も少なくありません。こうした無駄がないか、家庭全体でチェックしましょう。
車の維持費の見直し
車の維持費は駐車場代など毎月の固定費と、ガソリン代など利用に応じて変化する変動費があります。便宜的に固定費としていますので、見直しをする際は内訳ごとに節約できるものかどうかを振り分けることがコツです。
車の固定費は駐車場代のほか自動車税、自動車保険があります。思い切って車を手放しカーシェアなどにすればこれら固定費は一気にゼロになります。車を日常的に利用しないのであればぜひ検討してみたい方法です。
4. 物価高には家計の見直しで対抗を
昨今、様々なモノやサービスの値段が上がっています。それに対して収入も上がれば良いのですが、そうならない人も多いのではないでしょうか。その場合、自衛手段としては家計の見直しが最適です。
現状把握のための家計簿作成、支出のなかの固定費に着目して節約方法を検討するなど、まずは自分にできることから始めてみましょう。
持ち家なら保険の見直しがおすすめ
固定費の中でも、持ち家にお住まいの方は保険料を払いすぎている可能性があるため、早めの見直しがおすすめです。
住宅ローンを組む時に加入する団体信用生命保険(団信)と、それ以前から加入している生命保険とで、保険料の二重払いになっている可能性があります。すでに住宅ローンの返済が始まっている人は、できるだけ早く保険内容を見直すことで、無駄に支払う保険料を減らすことができます。

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