家族がうまくいかないのは"間取り"のせい!?「家庭円満!コミュニケーションに効く間取り」6つのポイント

こんにちは、宅地建物取引士で、注文住宅会社に15年以上勤務し不動産に関するアドバイスを現役で行っているライターの岩野愛弓です。
家を建てるなら、家族がコミュニケーションをとりやすい間取りにしたいと考えている人もいるでしょう。でも具体的にはどうすればよいかイメージできないという家族もいるかもしれません。そこで今回は、家族同士のコミュニケーションがはかどる間取りについてご紹介します。これから家づくりをはじめる人はぜひ参考にしてください。
(1)キッチンからリビングが見える間取り
キッチンからリビングの様子が見える間取りは、家事をしながらでも家族と会話ができるため、自然とコミュニケーションも多くなります。
対面キッチンであれば、子どもと今日の出来事について話をしながら、夕飯の支度をすることも可能です。リビングとキッチンの距離が近いことで、子どもがお手伝いをしてくれることもあるでしょう。キッチンは独立した場所よりもリビングダイニングに近い場所がおすすめです。
(2)リビングに学習スペースがある間取り
リビングやダイニングのどこかに、カウンターがあると子どもが学習したり、パソコンを使ったり、一緒に過ごす時間が増えるため、コミュニケーションも取りやすくなります。カウンターをつくるスペースがないときは、対面キッチンとダイニングで学習しながらの会話も良いですね。
(3)リビング階段がある間取り
リビング階段があると、階段を使う時には必ずリビングを通ることになるため、家族が顔を合わせる機会が多くなります。子どもが帰宅したとき、外出するとき、行動がわかりやすく、声をかけることができるため安心感があります。
また、リビング階段があることで、1階と2階の距離は近く感じるため、家族の気配があり、個室にいても身近に感じられます。家族が自然とリビングに集まりやすい環境ですね。
(4)吹き抜けがある間取り
リビングに吹き抜けがあると、1階と2階がオープンな空間になり、コミュニケーションや取りやすくなります。「出かけるよ」と声をかければ、2階の個室にいても聞こえることも多く、活気のある暮らしになれそうです。
(5)フリーホールがある暮らし
2階の階段ホールを少し広めに確保して、学習したり、趣味をたのしんだりできるフリーホールを取り入れることも良いですね。子どもとゲームを楽しんだり、勉強を教えたりと、家族が集まりやすい空間があると、コミュニケーションはどんどん増えていきます。
(6)デッキスペースがある間取り
リビングの掃き出し窓の外にデッキスペースがあると、家の中と外が自然につながり、子どもが外で遊ぶ姿を、デッキから見守ることができます。また、ゆとりがあるデッキスペースなら、テーブルや椅子をおいて、バーベキューを楽しむこともできます。
アウトドアが苦手な家族でも、キャンプ気分を家で出来るなら、後かたずけも手軽にでき、子どもたちとの満足度の高いコミュニケーションが取れるでしょう。
デッキスペースで大人は読書、子どもたちはプールで水浴びを楽しんだり、砂遊びをしたり、家にいながらレジャー気分を味わえる点も良いですね。
コミュニケーションがはかどるのは顔を合わせて会話ができる間取り
今回は、家族のコミュニケーションがはかどる間取りについてお伝えしました。対面キッチンやリビング階段、デッキスペースなど家族が自然と顔を合わせて会話ができる間取りがポイントですね。
間取りが上手くいっても、実際に声をかける暮らしをすることが大切です。子どもが小さいうちから、今日の出来事などについて積極的に耳を傾けて、いつでも会話ができる家族関係を築いていくことが理想的ですね。

注文住宅会社に15年以上従事し不動産売買業務の他、新築・リフォームの内外装、家具・建具造作の現場監修を行う。オリジナルデザインの住宅を数多く経験。住まいづくりのアドバイザー、不動産・住宅専門の執筆活動も行っている。