今と昔でこんなに違う「子ども保険」の落とし穴とは…賢い加入方法をFPが解説

今と昔でこんなに違う「子ども保険」の落とし穴とは…賢い加入方法をFPが解説

こんにちはキッズ・マネー・ステーション認定講師の金子由紀子です。
皆さんはお子さんの「教育費」をどうやって貯めていますか?生まれてすぐに保険に加入したという方も、これからどうしようかと思っているという方もいらっしゃると思います。

わが家はすでに娘2人が社会人になって肩をなでおろしているところですが、「子ども保険」加入当時の利率は今よりずっとよくて、保険料総払込額長女約260万円、次女約270万円に対して満期時に300万円受け取ることができました。残念ながら、今はなかなかこのような増え方は期待できません。

それでも必要になる教育費。賢い「子ども保険」の加入の仕方を含め、少しでもしっかり貯められる方法を今回はご紹介したいと思います。

子ども保険に入る目的は?

「保険」なので、子どもが病気になった時の入院費や保護者が万が一の時の育英資金(保険料払込は免除、進学の節目などの給付金)が支払われるなど、保障重視の特約も付けられますが、何を目的に子ども保険に加入しますか?

「教育費を貯めること」でしょうか。それとも「子どもや親の保障を得ること」ですか?

まずは加入の目的を明確にしましょう。
保護者の死亡や子ども自身の病気やけがに備えるなら、保険料の安い掛け捨ての生命保険や医療保険などほかの方法もあるからです。小学校や中学校卒業まで子どもの医療費は無料という自治体もありますね。

将来かかるであろう「教育費」を貯めることが主目的であれば、シンプルな内容で貯蓄性の高い商品を選ぶことが大事です。

下記は満期に200万円受け取れるタイプの保険料を試算したものですが、さらに保障をつければ当然保険料は高くなり、返戻率も低くなって総払込額を下回る可能性も出てきます。メリットもあることを理解して加入しないと「こんなはずじゃなかった!」ということになりかねませんね。

▼S社ホームページより抜粋
子ども0歳・基準給付金額40万円を18歳~22歳の5回(計200万円)受取契約例

保険料払込期間 月額保険料 総払込額 返戻率
10年 15,540円 1,864,800円 107.2%
18年 8,916円 1,925,856円 103.8%

※契約者・被保険者の年齢・性別、保険料払込期間等により保険料は異なります。

「子ども保険」のメリット・デメリット

次に、子ども保険に入るメリットとデメリットをまとめておきましょう。

メリット

  • 毎月引き落としで確実に貯められる(途中解約しにくい)
  • 契約時に定めた金額が必要な時期に受け取れる
  • 保護者が万が一の時の保障が得られる

デメリット

  • 途中で解約すると、支払った保険料より低い金額しか戻ってこない場合がある
  • 保障を充実させると、保障に回る保険料が多くなり貯蓄部分の返戻率が低くなる
  • 保険会社が破綻した場合、支払われる保険金が減額される可能性がある

まずは、子ども保険に加入する目的を明確にして、メリット・デメリットをよく理解し、無理なく継続できる方法を検討しましょう。
次回は、「子ども保険」に加入するなら注意したいことに触れたいと思います。

執筆者:金子 由紀子(かねこ ゆきこ)
キッズ・マネー・ステーション認定講師・ファイナンシャルプランナー・住宅ローンアドバイザー
生きていくために大切な「お金」のことを学ぶため、FP資格を取得。子ども・保護者・学生向けマネー講座をはじめ雑誌・WEBへの執筆など幅広く活動。KMS事務局として、マネー関連教材・講座の開発や全国各地でのイベント等の開催にも関わる。

キッズ・マネー・ステーション

キッズ・マネー・ステーションとは、「見えないお金」が増えている現代社会の子どもたちに、物やお金の大切さを知り「自立する力」を持ってほしいという想いで設立。全国に約160名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行います。2018年までに1000件以上の講座実績を持っています。