教育熱心なファミリーがじわりと増加!?江戸川区「瑞江」の教育事情とは?

教育熱心なファミリーがじわりと増加!?江戸川区「瑞江」の教育事情とは?

こんにちは、中学受験塾を経営する矢野耕平(中学受験専門塾スタジオキャンパス代表)です。

突然ですが、1978年に開業した都営地下鉄新宿線は、都営地下鉄唯一の「変わった点」があります。何だかお分かりになるでしょうか。

それは都営地下鉄にもかかわらず、始発駅の「本八幡駅」が千葉県市川市にある点です。そのため、この都営地下鉄新宿線は千葉県から都内に通勤・通学する乗客が大変に多いことで知られています。

この「本八幡駅」を出発した地下鉄はすぐに江戸川の地下を潜り東京都に入っていきます。そして、その2駅目には「瑞江駅」があります。

今回はこの瑞江エリアの教育事情を紹介したいと思います。

江戸川区「瑞江」エリアの歴史とは?

江戸時代以前、このエリアは太日川(いまの江戸川のこと)河口にある港として賑わっていました。当時は川、沼、池の錯綜する広大な湿地帯地域だったと言われています。  

江戸時代に入ると、中洲砂地の埋め立てによる新田開発が進み、漁村と農村双方の顔を持つ地域になったのです。そのせいか、当時から村の数が大変多いところだったようです。

明治時代に入ると、この地域は東京府に編入され、南葛飾郡となりました。その中にあった瑞穂村と一之江村が1913年(大正2年)に合併し、「瑞江村」が生まれたのです。

今の瑞江は都心へのアクセスは良好にもかかわらず、不動産相場は23区内では安価なほうですが、駅前にはたいていの日用品は揃えられるだけの店が並んでいます。また、「下町」としての色も残していて、町会・自治会を中心に活発なコミュニティ活動がおこなわれているようです。そのためか、比較的治安がよい場所ともいわれています。

江戸川区「瑞江」エリアの教育事情

さて、この界隈の中学受験熱はまだまだ高いとはいえません。しかしながら、昨今は新築分譲マンションが多く建てられてきて、教育熱心なファミリー層がじわじわ増えているそうです。

都営地下鉄新宿線は名門私立中高が林立する千代田区や新宿区に直結していることもあり、このエリアは子どもの「学校選び」ということを考えても、魅力的なアクセスを誇るといえるでしょう。

瑞江近辺の公立小学校事情とは?

瑞江近辺の公立小学校を見ていきましょう。
鎌田小学校、鎌田西小学校、下鎌田小学校などがありますが、古くから「地元に暮らす」方のお子さんが多く通うこともあり、まだ中学受験率は高くはありません。地元の塾関係者によると、10%~20%程度ではないかということです。

ただし、春江小学校と第二篠崎小学校は比較的教育熱心なご家庭の割合が高く、中学受験率は30%程度と言われています。

瑞江近辺の進学塾事情とは?

それでは、進学塾はどの程度あるのでしょうか。
瑞江駅周辺には、早稲田アカデミー・瑞江校、市進学院・瑞江教室、臨海セミナー・瑞江校、ena瑞江などの大手進学塾があります。先述したように、中学受験熱はまださほど高いエリアではないがゆえに、これらの塾の大半は高校受験指導をメインにしています。

しかし、早稲田アカデミー・瑞江校には毎年多くの中学受験生が集う傾向にあるようです。地下鉄で2駅目の「本八幡駅」には、日能研本八幡校などの中学受験専門塾もありますが、近年は「川を渡って」塾通いする子どもは減少しているようです。

都心へのアクセスは良好にもかかわらず、不動産相場は23区内では比較的安価 な瑞江エリア。しかし、名門私立中高が林立する千代田区や新宿区への交通の便もよく、最近では瑞江エリアに教育熱心なファミリー層も増えてきており、これから子育てをする方にとって、瑞江は魅力的なエリアと言っても過言ではないでしょう。

矢野耕平
株式会社スタジオキャンパス 代表

中学受験専門塾スタジオキャンパス(https://www.studio-campus.com)代表。著書は『女子御三家』(文春新書)、『旧名門校vs.新名門校』(SB新書)など多数。プレジデントOnlineや旺文社中高バスナビなどでも連載している。