どの証券会社で買っても同じ価格の株とは違って、時に「掘り出し物」が出るのが 不動産市場の大きな魅力だ。優良物件を見つける力を養いながら、粘り強く“お宝物件”を探そう!
自己資金とローンで「不動産物件」を購入し、その家賃収入でローンを返しながら資産形成に取り組むのが、サラリーマンに今人気の不動産投資。計画的に繰上返済して、定年までにローンを完済すれば、家賃収入が“年金代わり”にもなる。上記のように、副業を始めたくても本業で手一杯の人や、中長期で計画を立てるのが得意な人などにおすすめだ。
不動産の場合、言うまでもなく、「入居率」が家賃収入を大きく左右する。空室が長引くと、毎月の返済が大きな負担になってしまう。この空室リスクを抑えるには、入居者に人気のある優良物件を見つけることが何よりも重要だ。高すぎては採算が合わないが、時に「掘り出し物」が出ることがある。早く現金化したい売り主の事情で大幅に値下げした物件や、地域に密着したネットワークを持つ不動産会社の情報力や開発力によって優良物件が出たりするからだ。
そんな“お宝物件”をつかむためには、物件の良し悪しを見極める力をつけ、粘り強く探すことが肝心。不動産投資が初めてなら、まずは入門書を少なくとも5冊以上読んで、基本知識をひと通り頭に入れておくべきだ。気になる不動産会社の初心者向けセミナーに参加してみるのもいい。基本知識をざっくり身につけたら、あとは「習うより慣れよ」。物件を購入するまでのステップに沿って経験を重ねて学んでいこう。
成功のポイントは、とにかく「より多くの物件を見ること」。お買い得な物件かどうかをすぐに判断できるくらい、ターゲットとするエリアの不動産市況に詳しくなろう。
物件の情報収集や購入をサポートしてくれる不動産会社選びも重要だ。とくに遠くて何度も足を運べないエリアは土地勘に優れ、信頼できる会社を探したい。気になる会社をどんどん回ろう。本気で買う意思や融資を受けられる信用力があるのを伝えておくことも大切。信頼を得られれば、より力を入れて支援してもらえるはずだ。
手間のかかる物件管理は管理会社に委託できるため、「本業が忙しく時間がとれない」という人も取り組みやすい。定期収入がある会社員は融資を受ける際の評価(属性)でも有利。
不動産投資は将来にわたって収支がどうなるかをある程度シミュレーションできる。収支計画はしっかり立てよう。行き当たりばったりでは成功は望めない。
リタイアする前にローンを完済すれば、家賃収入から経費を引いた額がそのまま年金代わりになる。借入金利が低い今は、元本の減りが早く、ローンを返しやすいのもメリット。
不動産投資には、不動産の評価やリスク、融資、税金、収支計画、物件管理・運用などに関する幅広い知識が必要。業者の協力を得て優良物件を探しながら、実践的な知識を学んでいこう。
優良物件を見つけるために最も重要なのは「より多くの物件を見ること」。会社が休みの日に候補物件を見て回るくらい不動産が好きなら、必ず良い物件に巡り会えるはずだ。
予算、エリア、物件のタイプ、表面利回り、駅からの距離など
インターネットの情報サイトや不動産会社から情報収集する
気になる物件を見つけたら、不動産会社から販売資料をもらう
周辺環境や建物の外観・内部、人通りなどをチェックする
将来にわたって採算が合うかどうかをシミュレーションする
不動産会社に購入の意思を伝える「買付申込書」を提出する